題名
- 「どうする家康」第23話「瀬名、覚醒」
放送日
- 2023年6月18日
登場人物
- 広瀬アリス（於愛の方）
概要
瀬名が武田の使者・千代と密会していると知った五徳は信長に密告。すると信長は、水野が武田と内通していると言いがかりをつけ、家康に処分を迫る。苦渋の末、水野を手にかけた家康は、侍女・於愛に癒やしを求めるように。一方、設楽原の戦い以来、心のバランスを失っていた信康に、瀬名は秘めてきた大きな夢を打ち明ける。（公式サイトより）
信長は水野に内通の「言いがかりをつけ」とあるが、最後に水野が「そのくらいのことは誰でもやっているだろう、なんで俺だけ」と言っていたことから、武田方に兵糧米を差し入れたのは事実と思われる。
ただしその処分を家康に命じたのは「見せしめのため」と水野は見抜いた。家康の周囲に内通している者がいる、今の段階では処分できないから、警告を与えているのだ、身内に注意しろ、と。
素直に切腹に応じないため、平岩親吉（七之助）がとどめを刺す。一連の行為を目の当たりにした久松永家はすべてのやる気を失い、家督を投げ出すことに。
一方、信康の「血気盛ん」さはますます常軌を逸するようになった。ある戦では家康の撤退命令を無視して戦い続ける、鷹狩りの際に僧侶が横切っただけで殺す（あいつは俺をあざ笑った、獲物が取れなかったのはあいつのせいだ）など。ついに瀬名は……
雑感
水野の処分は家康への警告だとするのは面白い見方だと思った。水野がそれに気づいて家康に忠告するのも鋭いが、そう言われても家康が全く警戒する様子を見せないところが、本作の家康らしいといえば家康らしいが、もう33歳。そろそろ大器の片鱗らしいところを見せてほしい。
瀬名は何のために千代と会おうとしたのだろう。信玄がいなくなり、織田が本気になった以上、武田に勝ち目はないからもう戦はやめようではないか、と言いたかったのか。最初は笑顔の下の迫力がすごいと思ったが、千代に取り込まれてきた感もある。さて、瀬名が秘めて来た作戦はどのようなものか。
七之助が活躍。水野信元にとどめを刺す一方、信康の乱行を厳しく諫める。岡崎では家康直臣の七之助にしかできないことだろう。
広瀬アリスは、これまで広瀬すずとは似てないな、言われなければ姉妹だとはわからないなと思っていたが、今日、家康にぐっと顔を近づけるシーンで、横顔を見るとすずそっくりだった。なるほど。
