窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「スカイハイ2」第八死「予言」、最終死「宿命」

出演

感想

  • 未来が透けて見える強力な霊感を持つ久米島かの子は、天野そらの死を予知した。本人や周囲に危険を告げるが相手にされず、気になってあとをつけている時に彼女を襲おうとする安藤保を見つけ、止めに入ったところを刺される。まだ死んでいないのに異能を持つ彼女は怨みの門にきてしまう。そらを助けたいかの子は、再びそらを襲いかけた安藤を呪い殺し、そらを救う。
  • そらを救いたいかの子が「あんた、殺される」と触れて回って自身が厄介者扱いされたり、死んでいないのに何度も怨みの門にやってきたりする渡辺えり子のコミカルな演技がすべて。存在感のある役者だ。本当に救いたいなら、もう少し説明の仕方を工夫すればいいのに、ただ「殺される」だけじゃあねえ……。それに、もしその予知が本当に正しいのなら、どのみち回避できないのでは? でも、せめて一度くらい誰かの役に立ちたいと、見知らぬ他人(そら)のために地獄へ行くことも厭わないかの子の心根には打たれる。
  • 冒頭で異形の者が現われ、それを見たかの子が卒倒するシーンがあるが、この異形はこれまでにない独特の演出で目をひかれた。
  • 死ぬ前に怨みの門に来た人は初めて。死ぬ前に選択をし、「呪い殺す」力を使ったのも初めて。
  • もっとも、そこまでしてそらを救ったのに、結局そらは怨みの門にきてしまう……。
  • タイトルが別々だったため別の話かと思ったら、2回で一話の構成。「予言」ではなぜそらが襲われるのかの謎ときが一切なされない。それは最終話で明かされる。
  • そらは幼い頃、家を襲った4人組の強盗に両親を殺され、自身も殺されかけた過去を持つ。幼児も殺そうとした犯人のうち二人が、なぜか突然炎上。残りの二人は遁走した。彼女を殺そうとした安藤保はこの時の強盗の生き残りだった。安藤の手からは逃れるたものの、結局、最後の一人に殺されることになる。
  • 強盗殺人事件は15年前の出来事。放送時(2004年)では、死刑に相当する罪は15年で時効だから、既に時効か、間もなく時効を迎えるはず*1。そんな過去の事件のために、新たな殺人を犯すのは全く納得がいかない。彼らには余罪がいろいろあって、つかまったらすべてが終わりと思っていた?
  • かの子に呪い殺された安藤と、幼い頃のそらを襲い突如炎上した強盗と、死に方が同じだったために、ああこれは、先に殺された彼女の両親が呪い殺したんだなあとはすぐに気づいた*2。が、そらが「叫び声をあげると目の前の人が炎上する」という異能を持っていると思い込み、両親を殺され、自身も殺されかけたこと以上にそのことにショックを受けた、という設定は見事。だから広田大地に、他の人が見えないものが見えても、そのことを口にしてはダメ……ととってつけたようなことを言ったりしたのか(このセリフが第八死ではなくもっと早くから何度も口に出ていたら、うまい伏線になったのだが)。
  • 園長先生には、あああの占い師の言っていたことは本当だった、もっとちゃんと耳を傾けていれば回避できたかも……とチラとでも思ってほしかった。そらが殺されたあと、かの子のことを全く思い出さなかったのはちょっとかわいそう。
  • そらが殺される直前、最後に会っていたのは絵本作家の川村翔だった。が、警察は彼に対して事情聴取を全く行なっていない。園長先生が必死で食い下がり、連絡先を教えたがらない出版社に最後は警察の力を利用して会いに行くが、刑事は同行しない。どうなっているの?
  • イズコは、この世に生を受ける前に殺されここにきた……と漏らす。これはシーズン1と同じ設定。シーズン1のイズコは再生への道を歩んだはず。何度かの再生を繰り返し、また不幸にして殺されるか事故に遭って再びここへきた、だからシーズン1とは門の形も門番の衣装も違うのだと理解していたが、そうではなかったのだろうか?
  • 長いお付き合いだったが、これでドラマ「スカイハイ」ともお別れ。少々疲れた。仮にシーズン3、もしくはSP版が製作されるなら、イズコは釈由美子以外の人でお願いしたい。

*1:2005年1月1日から死刑に相当する罪の時効は25年に延びた。もっとも、これは2005年以降に発生した事件に対して、ということだろうから、いずれにしてもこの事件は最長でも15年で時効を迎えることになる。

*2:考えてみたら、たとえ死んでも、事件として発覚しないと怨みの門には来られないのではなかったか? 誰かが知っていればいいのか? それがたとえ犯人グループであっても?

「怨み屋本舗」第8話「ハートキャッチャー」

出演(ゲスト)

  • 柄本佑五反野進、依頼者)
  • 大谷允保(大野弥生、恋人商法(?)で荒稼ぎ)
  • 木村公一(広瀬雅隆、弥生の取り巻き)
  • 江嵜大兄(鈴木重人、弥生の取り巻き)
  • 黒田耕平(松岡英輝、弥生の取り巻き)

感想

「スカイハイ」も「怨み屋本舗」同様怨みを持った人が主人公である(ことが多い)ためか、ネタがかぶる。ありがちなネタといえばそれまでだが。

今回は出会い系が発端。ただし、スカイハイ2(第五死)では単に遊ぶだけだが、ここでは気があるふりをして高額な商品を購入させるパターン。一通りの買い物をさせたあとはお役御免なので、引っかけた(同時並行で付き合っている)相手の数も、合田竜也の比ではない。契約を済ませると8日間の旅行に行くふりをしてクーリングオフをやり過ごすなど、なかなか緻密な手口である。

しかしなー。なんでこんなのに引っかかるかなー。

そもそも、出会い系で知り合った人に何をされても、ぜんっぜん同情できない。いくら見た目がきれいでも、氏も素性もわからないのだ。少しは警戒心というものを持て。

弥生のセールストークはかなり巧みで、言質をつかまれるような言い方は一切せず、ほのめかしてコントロールするところなど、とても大学生とは思えない。逆にいえば、決定的な何かを言っているわけではないのに、勝手に何かを期待して行動を起こすのは、やはり当人の自己責任でしかない。これは時計を買ってしまう「カモ」もそうだし、「困っているけど、絶対に暴力はふるわないでよ」と言われて暴力をふるってしまう取り巻き連中にしてもそうだ。

問題があるとすれば、弥生が150万円で売った時計が本当に150万円の価値があるのかどうかだろう。もし二束三文の値打しかないのなら、詐欺が成り立つかも知れない。が、それなら(弱みを握った上で)弁償させればいい。もし100万円以上の価値のある時計なら、嘘をついたわけじゃないから、諦めるしかないだろう。転売していくらかでも回収するしかない。弥生に対する仕返しはやり過ぎだし、逆恨みに近いものがあるような気がする。

それにしても、弥生は惜しい。それだけの度胸、弁舌があるなら、まっとうな製品をまっとうに売れば、きっと、トップセールスレディになれる。月収300万は無理としても、100万円くらいは可能なんじゃないかなあ。いつ捕まるか、いつ正体がバレるかとビクビクしなくていいし、一生続けられる。それはかけがえのないものなんだが、そこに気づけば……もう遅いか。

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「怨み屋本舗」第7話「踏み台人生」

出演(ゲスト)

感想

結婚式を前に入籍を済ませようと赤沼真介と榊原美帆が役所に行くと、赤沼は既に結婚しているから婚姻届は受理できないという。真介にとっては全く身に覚えのないことだったが、美帆は真介が自分を騙そうとしたのだと思い込み、結婚をキャンセル。真介は、式場の予約を取り消し、親戚や知人にお詫びにまわり、疲労困憊してフラフラと歩いているところをトラックに轢かれて死亡。

ところが調べてみると、真介には生命保険がかけられており、受取人は(戸籍上の)妻。実はこの女は、街頭アンケートで入手した情報を手掛かりに、見ず知らずの男と(勝手に)籍を入れ、生命保険を掛けた上で事故に見せかけて殺すという手口を繰り返していることが判明。というわけで怨み屋の暗躍がはじまる。

一番疑問に思うのは、美帆は、真介が「何かの間違いだ」と言った時になぜそれを信じなかったのかということだ。もし真介が、既に自分が既婚者であることを知っていたら、呑気に二人で婚姻届を出しにくるわけがない。どのくらいの期間付き合っていたのか知らないが、彼の部屋に泊ったことだってあっただろうに、奥さんがいるわけないとなぜ確信を持てなかったのか。

このような女(道子)にかかれば、いずれ真介は殺されていたかも知れない。が、彼が救われなかったのは美帆に婚約を解消されてしまったことだ。目前に迫った結婚式を一人で解約した時の無念さは想像してあまりある。美帆にだけは信じてほしかっただろうに。

しかも、真介が死んだ途端に、「道子のおかげで二人の人生がめちゃくちゃにされた」とか、「真介の子供を育てる」とか急に言いだした理由もわからない。それを真介が生きていた時に言ってやれよ……

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原作の世界観を揺るがす実写劇場版「めぞん一刻」(DVD)

公開が1986年だから、23年も前になる。主演の石原真理子は22歳。当時は清純派の女優として一世を風靡していた頃ですなあ……。

題名めぞん一刻
制作多賀英典
監督澤井信一郎
原作高橋留美子
出演石原真理子音無響子)、石黒賢五代裕作)、藤田弓子(一の瀬花枝)、中垣克麻(一の瀬賢太郎)、伊武雅刀(四谷)、宮崎美子(六本木朱美)、河合美智子(七尾こずえ)、田中邦衛(男)、萬田久子(女)、大滝秀治(和尚)、有島一郎音無響子の義父)、深見博(茶々丸のマスター)、他
制作日本(1986年10月10日公開)

感想

伊武雅刀の四谷さんは当たり役だ。これは誰が見てもそうだろう。「教えてあげません」という初期の高橋留美子特有のギャグも、見事なタイミングで演じていた。それだけで見る価値がある。

それ以外の役者は原作のイメージからかけ離れていると思うが、人それぞれ好みもあると思うので言っても仕方がない。特に一の瀬さんは漫画ならではのキャラで、実写でイメージを合わせるのは本来無理だから、藤田弓子はよくやっていた。

それより、この脚本はなんなんだろう。

漫画の「めぞん一刻」は、基本はボーイ・ミーツ・ガールの物語である。ずっと追いかけっことすれ違いを続け、最後に二人が結ばれてカタルシスを得るのである。最初のいくつかのエピソードはまあいいとして、あれでいきなり響子さんが一の瀬さん、四谷さん、朱美に囲まれて「ヤらせもしないのに男を縛り付けてるんじゃないわよ」などとシメられるのは納得いかない。思い当たるフシがなくて管理人さんも戸惑ったのではないか。そしていきなり五代くんの部屋を訪れ、服を脱いで布団にもぐり込むのもわからんシチュエーションだ。

そして結局二人は結ばれない。これは第一のルールに違反する。「めぞん一刻」の世界観をゆるがす話である。

めぞん一刻」はまた五代くんの成長譚でもある。響子と比べると、初期は、一応社会人で、管理人の仕事もしていて、それなりにしっかりしている響子に比べて、単に浪人生であるというだけでなく、いい加減で甘ったれで、まだまだ半人前である。が、途中どんどん成長し、いい男になった。響子は天然で、わがままで、猜疑心と独占欲が強い。ま、ヤな女である。これは物語の初期から最後まで変わらない。結ばれる時は、五代くんの方がずっといい男なのである。短い映画で成長を描くのは無理としても、もちょっと五代君をいい男に描いてほしかった。

もうひとつ、「めぞん一刻」の世界観をゆるがす話があった。それは管理人さんが身につけているエプロンである。僕は、piyopiyoエプロンを身につけていない人を管理人さんとは認めない。劇中、響子はエプロンをつけないか、たまにつけてもそれはpiyopiyoエプロンではなかった。

めぞん一刻 [DVD]

めぞん一刻 [DVD]

「官僚たちの夏」第八話「総理の死」(TBS)

第二部スタート。

出演

感想

ここに描かれている通りだとするなら、玉木はかなり頭が悪いと思うが、本当にそうなのか。伸びる産業があれば代わって斜陽になる産業がある。斜陽産業に従事していた人の方向転換や救済策は考える必要があるが、斜陽産業自体には投資できない。投資しても淘汰が先延ばしになるだけで、返ってくることがないから。これはわかる。が、これから伸びていくであろうが、現段階で力足らずの産業は全く事情が違う。ドラマでいえばコンピュータ産業がそうだ。これを一緒くたに考えていたとするならずいぶん問題である。

池内総理に、日本の産業が国際競争力をつけてほしいとは思っていたが、なんでも技術を外国から導入すれば済むとは思っていない、それをやれば国内産業は育たず、国が潰れる……と言われて瞠目する場面があるが、至極当然な話である。そんなこともわからなかったのだろうか。

もうひとつ、情に流されず大局的な見地から理知的な判断を行なうのが次官の役目、だから現場には足を運ばない……という場面がある。「情に流されず大局的な見地から理知的な判断を行なう」のは通産省次官に限らず、組織のトップはだれでもそうすべきであろう。だがもうひとつトップには、そこで下した決定を浸透させ、徹底させる、という役目もある。妥当な判断ができなければ困るが、判断がよくても周囲が聞いてくれなければ絵に描いた餅になる。自分のいうことに説得力を持たせるためにも現場との風通しをよくしておくことは重要なのだ。

いよいよ次回は風越が次官に返り咲き。須藤恵作が総理に。出世のために風越派から玉木派に乗り換えた牧は、どうなるだろう?

「スカイハイ2」第七死「タイムカプセル」

出演

  • 留美柊瑠美〕(芳沢遥、門に来た女、中学生)
  • 津田寛治(時田幸生、遥が憧れていた野球部員)
  • 寺門ジモン(児玉太朗、遥、時田の同級生、野球部員)
  • 早見優(厚木陽子、遥、時田の同級生)
  • 氏家恵(今井里美、遥、時田の同級生)
  • 田中要次(水島、遥、時田の同級生)

感想

  • シーズン2も後半に入って、新たな設定が登場。殺されるか、不慮の死で亡くなった人が怨みの門にくることになるが、死体が発見されないとダメなのだ! 今回は中学2年生の時に穴に落ちて死に、21年後に発見されたため、ようやく怨みの門にくることができた。むしろ、発見されない時ほど救済の必要があるだろうに……
  • 中学生に理解しろといっても難しいだろうが、20年も経てば世の中も変わるし人の心も変わる。変わって当然なのだ。それを20年前の手形を持ち出して怨むのは逆恨みでしかない。いや、手形すらなく、一方的な思いに過ぎなかったわけだから、ちょっと理不尽な話だ。
  • 存在感が薄く、親からも見放され、親しい友人と手なく、誰からも忘れ去られていた……死体を発見した同級生が、「そんな子がいたことすら忘れていた」という辺りが今回の出発点だが、謎の失踪を遂げた同級生を、そんなに簡単に忘れたりするものだろうか。それまでは存在感が希薄でも、その事件以降は誰にとっても忘れられない存在だったと考える方が普通だと思うが。
  • 頼る親戚がいるわけでもなく、身の回りの物を何も持ち出していない制服姿のままで家出をするとは考えられないから、事故に遭ったんだろう、制服で行く範囲で行方不明になりそうなところ、といえば裏山くらいしかないから、すぐに発見されそうなものだが……このオミヤ入りも解せない。落とし穴を掘った人が、「穴を掘ったことすら忘れてた」というが、「まさかあの穴に落ちたんでは?」とチラとても思い浮かべなかったのか。
  • 目標を見失って、ヒステリックになっていた(瑣末な校則違反を盾に生徒を怒鳴りつけてばかりいる教師だった)時田が、「野球部復活」という目標を見つける、というラストはちょっと良かった。
  • それにしても、幼稚園のシーンや、最後にイズコが門の主をかわす言葉などは余分で興を削ぐ。45分が長過ぎて間延びしている感は否めない。同じ話をあと5分縮めたら、かなりスピーディーで面白い話になっただろうに。
  • 「現世にとどまる」選択をしたのは久しぶり。シーズン2では初めてか?

配役

  • 留美は中学生に見えない(当時16歳)。35歳の設定の陽子を演じる早見優が38歳、というのはさしたる問題ではないが、若いころの一年は大きい。ちゃんと中学生の役者を使ってほしかったなあ。水島役の田中要次って、前作のスポーツ新聞の記者役もそうではなかったか?

「怨み屋」という商売

「怨み屋」のビジネスを考えた時に、いくらやられても仕方がないような悪い奴が相手とはいえ、冷酷な「処理」を眉ひとつ動かさず、冷静に実行できるか、という点はともかく……その点をスルーすると話が始まらないような気もするが、それは仮定しないとほとんどすべてのミステリーが成り立たなくなるので、とりあえずそれはできるとする。

この商売の最大の問題は、如何に顧客を見つけるか、だろう。非合法なことをやっているわけだから、大々的に宣伝するわけにはいかない。裏社会の中だけで動くならやりようはあるのかも知れないが、ドラマの「怨み屋」は(これまでのところ)常に素人(一般市民)を顧客としている。ドラマの中では、強い怨みを感じた人がふと気付くと、身の回りに怨み屋の名刺が落ちている。「怨み屋」にどんな霊感が働いているのかはわからないが、顧客候補を敏感に感じ取り、その人に営業をかけて回っているということだろう。

また、ビジネスをする上で「過去の実績」というのはとても大切だ。実績が積み重なって高い信用が得られれば、それが口コミで顧客を呼び寄せることにもなり、金額その他の条件も有利に運べる。が、この商売は、商売をする側も顧客も、絶対に秘密を守らなければ身の破滅なのだから、実績を公表することができない。なんの実績もないのに、何百万あるいは何千万という金額を提示してすんなり払ってもらえるのは疑問だが、ドラマではこのあたりはスルーしている。

こうした点、「ゴルゴ13」はよくできているなあと思う。基本的に顧客は国家機関や大富豪である。だから調査能力も強力で、仕事の「成果」をいちいち宣伝して回らなくても、顧客の方がよく知っていて不思議がない。そもそもデューク東郷のようなプロのテロリストを育成できるのは国家機関もしくはそれも準ずる組織だけだろうし、そうなれば利用するのも彼らになる、ということか。

民間で「怨み屋」のような商売を、一般市民相手に行なう、というのは、何重にも不可能の壁があるように思う。だからこそドラマになるのかな。

「スカイハイ2」第六死「拳」

出演

  • 須藤元気(金坂大樹、門に来た男、ボクサー)
  • 高杉瑞穂(川田正晴、大樹を死に至らしめてしまった対戦相手)
  • 小林滋央(千堂鋭吉、大樹が挑戦するはずだったチャンピオン)
  • 高橋かおり(麻木真知子、大樹の婚約者)
  • 浅茅陽子(金坂貴代美、大樹の母)

感想

  • ボクシングの試合中の出来事だから、まさに「不慮の事故」なわけで、お気の毒だとは思うが、各自がそれを受け止めるしかなかろう。人間ドラマはあるが、こうした事件で本当はイズコにあまり関わってほしくはない。
  • 当初は、千堂と門の前で再戦するために千堂を呪い殺す、などとバカなことを言って、さすがにそれは思いとどまったが、そんな理由で殺された千堂やその家族はたまったものではなく、本人が希望しさえすればそれが通ってしまうこの門の仕組みはちょっとヘンだ。
  • 最後、どうしても千堂と闘いたいという大樹の希望をかなえるため、イズコは千堂と練習試合をする川田の身体に3分間だけ乗り移らせてあげるのだが、この練習試合は川田にとっても再起を賭けた大事な一戦。それを無にされてしまった川田の今後の人生はどうなるのか。ちょっとひどいやり方だ。
  • その上、大樹は人生を……いや、既に死んでいるんで人生ではないけど、魂を賭けて千堂に向かっていくが、千堂にとっては格下の川田とのただの練習試合。意気込みも真剣さの度合いも違うわけで、これで千堂に勝ったからといってなにか意味があるのか。このストーリー展開とイズコの措置はいろいろと解せない。

配役

須藤元気クンの表情が実に豊かで、彼を追いかけているだけで楽しめた。ストーリーが役者に救われた感じ。ちょっとイチローに似ているよね。(須藤元気はK1にも参戦したことのある、本物の格闘家だとのこと。びっくり。)

「怨み屋本舗」第6話「女郎蜘蛛」

出演(ゲスト)

  • 国枝量平(被害者)
  • 鈴木砂羽(南条ミユキ、被害者の妻・依頼者)
  • 浅野和之(田之島アキラ、ミユキの元カレ)

感想

邪魔な人間を消すために怨み屋に片棒を担がせようとした女の話。怨み屋を利用する展開は初。

南条氏が殺され、現金1000万円が消えていたことから、盗み目的の強盗殺人かと思われた。が、何度も包丁を突き刺した手口から、警察は怨恨の線で捜査を進める。

ミユキは、もともと田之島と付き合っていたが、南条氏を愛するようになり、田之島と別れて結婚。そのことを田之島は怨みに思っており、夫を殺したのではないか、夫を殺された怨みを晴らしてほしい、と怨み屋に依頼。

事実は、資産家の南条氏の遺産を手っ取り早く手に入れるため、いまだにミユキに思いを寄せていた田之島に、南条がいなくなれば一緒になれるとそそのかして殺させ、足手まといになった田之島を怨み屋に始末させようとした、という筋書き。

ミユキに会いに来た田之島と抱き合っているところを怨み屋に見られて真相を知られてしまうわけだが……

日本の警察はそんなにバカではないと思うので、いずれ真相は発覚したと思うが、最低限、事件後ミユキと田之島は一切の接触を断たなければ疑われるに決まっている。だから、「彼を殺せば結婚できる」という発想自体がおかしいわけだ。まして、夜中にひっそりと密会するとかなからともかく、昼間、表通りで抱き合ったり、田之島の部屋で情事に耽ったりする時点で先はない。

もうちょとミユキに後悔させてからでもよかったように思うが、怨み屋は「更生させるつもりなどない」ときっぱり言い切った。結果優先。なるほどこれが怨み屋のポリシーか。

怨み屋のトレードマークともいえる長髪がウィグだったとは驚いた。当初から仕込んでいたのか!? でもデカレンジャーでも髪は長かったような……。もしかして、第五話までは自前の長髪で、今回の役を演じるために切って来たとか……。

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木下あゆ美の魅力に関して、ふんだんな写真を使って説明されている。まさに同意。

「怨み屋本舗」第5話「ストーカーvs十二月田」

出演(レギュラー)

  • 前田健(十二月田猛臣、情報屋の隣人)

出演(ゲスト)

感想

今回はかなり異色。オタク対オタクのコミカルな対決。前作がかなりやるせない話だったからこれでバランスが取れるといったところか。それにしても今回は突っ込みどころ満載。意図的か?

  • あとをつけていって電撃ショックで気絶させ、ラブホテルに連れ込んで強引に関係を結び……となると、これはもはやストーカーではない。まあ、なんと呼ぶかはどうでもいいんだけど。
  • 下北が漆原の引っ越し先をすぐに突き止めたのは、役所勤めで住基ネットに(不正に)アクセスできる環境にあったから、ということらしい。その証拠に、ホテル住まいをしていた時は行き先をつかむことができなかった。ということは、ストーカーから逃げるための引っ越しであるにも関わらず、即日住民票を移したのか、漆原は?
  • 第三話ではマンションの住人からの厭がらせ被害に同情を見せず、その程度は自分で解決しろという態度を見せた怨み屋だが、今回のストーカー被害に対してはそんな素振りは見せていない。今回のストーカー被害よりは隣人の厭がらせの方がずっと深刻な気はした(ストーカーだって、実際に被害に遭った人にとっては深刻だろうが)。それとも、自力で云々は口実で、お金がありそうかどうかで決めているのか?
  • それにしても漆原は、怨み屋なんかに依頼をするより、まずマネージャーなり所属事務所の社長なりに相談しようとは思わなかったのだろうか。芸能人のストーカー被害は恐らく頻発しているはずで、彼らならその対処方法も手慣れていると思うが……。「変に噂になると困る」というが、正体不明の怪しげな女(怨み屋)に事情をバラす方があぶないと思うのだが……

情報屋の隣人について、情報屋よりも怨み屋の方がつかんでいたのは、「情報屋」としてはいただけない話だ。もっとも、どうやったら彼に言うことを聞かせられるかを調べて実行した点で、かろうじて情報屋の面目を保ったか。

配役

小林きな子は「のだめカンタービレ」に出てましたね。Sオケのメンバーで。あの年齢(29歳)で大学生役というのはいかがなものかと思ったけど。

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「スカイハイ2」第五死「最後の恋」

出演

感想

  • 出会い系ストーリー。いまどきこんなバカな女がいるのかと思うが、まあ、似たようなのがいるんだろうな。だからこそ、出会い系が賑わっているんだろうし。
  • 結婚して8年、子供がほしいと本人たちは望み、双方の親もそう期待しているが、夫が同性愛者のため、子供ができない、だから私のせいじゃないと義母に訴えると、あの子は中学生のころからそれで悩んでいたんだと言い、人工授精でもなんでもすればいいじゃないかと冷たく告げる。結婚前の実家の借金を清算してもらい、今も相当に贅沢な暮しをさせてもらっている専業主婦の理恵は、別れたくても別れられない。そんな矢先に出会い系で大学生の合田と知り合い、ハマっていくが、合田は完全に遊びだった……
  • 夫が同性愛者だから子供ができない、というのは、つまり、一切の性行為がなかったということか? だとしたら、結婚して8年も経つ今ごろなんでその問題が顕在化するのだろう。夫婦の間では一度は割り切ったが、子供の問題が浮上したということだろうか? 愛情云々のことをいうなら、理恵にしても、夫を愛して一緒になったのではなく、経済力に惹かれて嫁いできただけのように思えるので、どっちもどっちな気がする。
  • 実家の借金云々というが、それがいくらだったのか知らないが、少なくとも南條家にとってはポンと出せる程度の額だったのだろう。同性愛であることを本人はもちろん、親も知っていながらそれを隠して結婚に臨んだのだから、相手方にも非はある。慰謝料と思ってありがたくもらってしまえばよい。問題はそこじゃなくて、結局、離婚したら日々の生活が成り立たないということなんだろう。子供もいないのだから、働くのにさほど障害があるとは思えないが。男のお金を当てにして生きていれば、自分のやりたいことができないのは当然であるよ。それがイヤなら働け、だ。
  • 最初、この合田はプロのジゴロかなにかで、深い関係になったあと、お金をせびったりするのかと思った。お金に困っているふりをして、あるいは浮気をバラすと脅して。でもそんなことをしている様子はない。デートの費用くらいは彼女が払ったのだろうが、お小遣いをあげている風でもない。だとしたら、合田にとっては単なる遊びで、one of themだとしても、一応は真面目に付き合っているんだともいえる。
  • 理恵の方は、いくら冷え切っているとはいえ、既婚者なわけだから、彼に嫉妬するのは筋違いだ。それなのにナイフを持って彼につっかかっていったわけで、合田にしてみたら、いわば正当防衛だ。ま、即座に通報せず逃げている点で、彼もあまり良心的ではないが、これで理恵は天国へ行くことを選択出来て、合田はいずれ地獄へ行く、というのは解せない。

配役

理恵は35歳らしいが、演じる東ちづるは44歳。ちょっと無理がないか?

「怨み屋本舗」第4話「十代の暴走」

出演(ゲスト)

  • 前田健(???、情報屋の隣人・以後レギュラー入り?)
  • 不二子(佐倉杏子、被害者)
  • 松田悟志(佐倉真治、依頼者)
  • 落合扶樹(竹内コウ)
  • 黒木啓嗣(大石ハルオ)
  • 宮田直樹(松本ヒデオ)

感想

3人グループで女を輪姦した挙句に殺してしまう……というのは「スカイハイ」でもあったが、やり切れない話だ。しかしどうもこの結末は気に入らない。

杉河里奈が漫画喫茶からネットに書き込みをしたり、噂を広めたりするのはまあいいとしても、のんきに壁に落書きなどをしては竹内コウたちに狙われるリスクが増す。女子高生の里奈がレイプ殺人犯につかまったらどんな目に遭わされるか。怨み屋は里奈の身の安全はあまり深刻に考えていないのかも知れないが。

最後は竹内、大石、松本の三人がナイフを使っての喧嘩になり、三人とも絶命するが、まあ可能性はゼロではないだろうが、普通に考えたら三人とも重傷を負って戦意喪失というのがありそうで、軽症のまま自分たちがハメられていることを知り、怒りを里奈にぶつけるというのもありそうで、里奈が無事なまま三人とも死ぬというのはもっともありそうにない。もし三人が(全員でなくても)生き残ったら、怨み屋はどうするつもりだったのだろうか?

情報屋の隣人が登場。DVDの特典映像でも「???」としか記されていないが、今後、いろいろからんでくるのだろう。それにしても、金さえくれれば総理大臣の資産だって調べると豪語する情報屋が、隣人がどういう人なのか全く知らないのは驚き。前回、知らないうちに隣人から怨みを買うかも知れないから注意するようにと怨み屋から忠告されているのに?

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「怨み屋本舗」第3話「イヤな女」

出演(ゲスト)

  • 渡瀬美遊(依頼者・新婚の主婦)
  • 葵(杉河里奈、依頼者・高校生、今後レギュラー入り?)
  • 片桐はいり(佐知代、マンションの副理事・隣の新婚に嫌がらせ)
  • 廣川三憲(杉河正志、結婚した妻の連れ子をレイプする)
  • 山崎潤(依頼者の夫)

感想

どうもあっさり終わると思ったら、一話が約30分なのだった。このくらいの長さだと見やすい。

今回はふたつの話が並行する。相互に特に関係はないけど、同じマンションの住人からの依頼で、こうしたことは「どこにでもある」ことを謳っている。情報屋の能力を信頼し、高い報酬を払う怨み屋だが、もし情報屋の隣人から情報屋に怨みを晴らすよう依頼されたら断わらないと告げ、非情な側面を見せる。

第一の依頼は、自分たちが高値で購入したマンションに隣人の若夫婦が半額で購入し入居してきたことが許せない主婦が、隣の新婚が毎晩激しくて眠れないとか昼間に男を連れ込んでいるとか噂をばらまき、郵便受けに犬のウンチを投げ入れるなどエスカレート。その怨みを晴らすべく怨み屋に依頼するが、怨み屋は、その程度のことで大げさに騒ぎ立てたこと、また100万円といったのを30万円に値下げされたことをかなり根に持った様子で、怨みは晴らすが依頼者も巻き込む。

でもさー、隣人の厭がらせは深刻だよなー。相手は古くからの住人で、仲のいい友人も同じマンション内に何人もいて、管理組合の副理事もやっていて、こちらは越してきたばかりで孤立無援、しかもダンナも無関心となると、手だてがない。変な噂を広められるのも困るけど、うんち投げ込みのような実害があると生活できない。といって、恐らく警察は動いてくれない。こうした時に味方になってくれる人はほしい。それが「怨み屋」とは言わないけど。

第二の依頼は、母親の再婚相手からレイプされる高校生の依頼で、悲劇は繰り返されるが、母親が悲しむから言えないと。寒気がする話だが、現実にも結構あるらしい。それこそ怨み屋の出番なんだろうが、この結末は気に入らない。男にレイプさせたら男に目覚めてしまい、母娘を捨てて男に走った……娘の依頼は、目の前から消えてもらうこと、だったから、願いは叶ったことになるが、新しい快楽を与えてしまったわけで、男に対しては罰になっていない。

望まない相手から暴力によって犯されるのが、どれほどみじめでどれほどおぞましいか、それをわからせてやってほしかった。これでは、「厭だとかいいながら、結局は気持ち良かったんだろう?」みたいな意識は変わらないだろう。変わらなくても、別世界の住人ならどうでもいいか。

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「怨み屋本舗」第2話「失わない男」

出演(レギュラー)

出演(ゲスト)

  • 池田実香(依頼者、主婦)
  • 海老澤健次(情事をビデオに撮って相手の女を脅迫するホスト)
  • 松重豊(貿易会社の社長)

感想

シュウが登場。情報屋がパグを飼っていて、殊のほか可愛がっていることが判明。怨み屋の自動車はシトロエン・C3プルリエル

怨み屋がターゲットを陥れるため、ドレスアップして出かける場面があるが、あのドレスは全然似合っていなかった。ま、状況的にはイモねーちゃんが精一杯のおめかしをしてやってきた、と見てほしかったわけだから、わざと似合わない服を着たのだろうか?

いくら悪い奴とはいっても、法の裁きを受けずに私的に制裁を加えるというのは本来は納得しがたいが、今回のような法の網をすり抜ける悪党は、それも致し方ないかな、という気にさせられる。まして女の敵だしね。まあ、ホストクラブなんかいくと碌なことはないという教訓だな。

松重豊がいい味を出していた。最初は本当に人のいいサラリーマンという雰囲気だったが、実は裏社会の大立者? とわかった時の迫力。なかなかすごい人だ。

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「怨み屋本舗」第1話「怨みの方程式」

出演(レギュラー)

  • 木下あゆ美(怨み屋)
  • 寺島進(情報屋)
  • きたろう(寄木聡、刑事)
  • マイク・ハン(野田修一、刑事)

出演(ゲスト)

放映

2006年7月14日〜

感想

割に面白かった。御法川慶太が殺されたのは何かトリックがあって実際は死んではいない、というオチかと思ったが、本当にあれで死んだとはね。殺され屋とはなんともすさまじい。

木下あゆ美がいい味を出している。

怨み屋本舗 DVD-BOX

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