窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

のだめ前編のDVDを買った

のだめカンタービレ最終楽章 前編」のDVDは予約注文していて、発売日の翌日に届いていたのだが、見ている時間がなく、ようやく見ることができた。

面白かったけど、なまじ劇場で4度も観てしまったせいか、とにかく画面が小さく、せせこましく感じられて仕方がなかった。当たり前だが、劇場にはかなわない。やはり、できるだけ劇場へ足を運ぼう。時間とお金を使う価値はあるのだ。

特典が盛りだくさんだったが、それはそれ、あれば楽しく見るけど何度も繰り返しは見ない。ただし、撮影はしたものの結局本編では使われなかったシーンがいくつか収録されていたのは貴重だった。このうち2つは、なぜカットされてしまったのか謎。

  1. 黒木君がマルレオケのオーディションを受けた後、ターニャを見舞うシーン。フランクの「ターニャまでやられたんだから、犯人はのだめカレーに決定だ!」というセリフはどうでもいいけど、ターニャが「私、最後まで弾いたわよね!」「大丈夫だよ、これで落ちたら僕に能力がなかっただけだよ」というやりとりは、お互いの相手に対する思いやりが垣間見え、二人の今後を考えると、ぜひ残しておいてほしかったシーンだ。
  2. 松田さんが酔っ払って千秋の部屋にトイレを借りに来るシーン。これは原作ファンにはおなじみ、のだめの「ロックオン」があって、これをせっかく撮っておきながら外したのは惜しい。事態に気付いた千秋がバケツを松田の頭にかぶせ、くるくる回すのは、後編で真澄の頭を段ボール箱で殴りつけるのに匹敵する面白さ。必見である。それと、その後、松田から「父親は有名ピアニスト、母親は資産家、彼女は変態……」とからかわれた千秋が、「その中で自分で選んだのは変態だけですから」と答えるのは、のだめに対する愛をはっきり自覚したもので、これが本編から消えたのは、何としても惜しかった。恐らく、父親に対する葛藤を映画からはきれいさっぱり省いたため、ここもそのあおりを食ったということなんだろうけど。

あと、黒木君、じゃなくて福士誠治が吹き替えなしでオーボエ協奏曲を吹く場面があったが、特につっかえもせず、ちゃんと吹いていたのは驚いた。吹いている姿を不自然に見せないため、ここまで練習していたのか、と。