- 「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2014/10/23)
最近よく使われる言い回しを利用するなら「違う、そうじゃない」というところだろう。
見たという記録だけで感想などはほとんど書いていないが、それでも、とにかく最終話まで書き切った。エライ。
当時、DVDを借りて全話見たのだが、ブログには二話までしか書かなかった。5年近く経って振り返ると、記録を残したふたつの話は(たいして細かく書いたわけではないが)どんな話かそれなりに思い出せるのに、それ以外の話は公式サイトやWikipediaを見てもさっぱり思い出せない。
そういうことなのだ。面倒でも、こうして書くことの意味は大きいのだ。
松田龍平はいい役者だ。特にこの「まほろ駅前」シリーズや「探偵はBARにいる」シリーズなど、バディものの時の何ともいえないとぼけた味わいが好きだ。
酔いつぶれたメイを心配したナギサは朝までついているが、そこへ母・美登里が訪ねて来る。以前から朝寄ると言われてはいたが、忘れていたのだ。家政夫の存在を隠したいメイは押し入れに閉じ込めてやり過ごそうとするが……
肥後すこやかクリニックを落としてしまったことを同僚の前で詫びるメイだが、その時新人の瀬川クンが、挽回策として、相手のことをよく知ろう、と、オンラインセミナーの企画というふたつの案を出す。
また瀬川はアーノルド製薬との合コンの約束を取り付けてくる。ライバル会社と飲み会などとメイは心の中では反発するが、そこで田所との距離が少し縮まる?
ボタンを間違って持って帰ってしまったと詫びにきたナギサに、ボタンをつけてもらっている間、営業のヒントをもらい、再度、肥後すこやかクリニックに営業に行くと、今度は採用してもらえる。
母がまた訪ねて来るというので、部屋の掃除をナギサに頼むメイだったが、ナギサが仕事に取りかかろうとした時、早めにやってきた美登里に見つかってしまう……
わざと戯画的に描いているのだろうが、メイの母・美登里は相当な毒親だ。勤め人の朝は一分一秒が惜しい戦争だが、そこへたいした用事もなく訪ねてくるとか(いくら事前に予告がしてあっても)、出勤したあとも部屋に居座ろうとするとか。メイももう28で庇護下にある子供ではないのだから、ガツンと言ってやればいいと思うがいろいろトラウマがあって言えないのだろう。
それはそれとして、前回、メイの仕事ぶりはとても優秀な営業パーソンには見えなかったし、支店長ももう少し仕事をしろと書き、新人の瀬川の方が適性が感じられると書いたが、まさにドンピシャであった。
アーノルド製薬から失注したことを素直に詫びるのはいいけれど、挽回策を何も打ち出せない。その点、アイデアを出してきた瀬川は立派。とにかく、瀬川が「競合を知ろう」と言い出すまで、誰も競合研究をしていないのはなんとも呑気な会社だが、他社のMRであれ積極的にまじわっていいところは参考にしようと思う瀬川はエライ……というよりも、それができない人は、営業成績は伸びないと思う。
親のしつけの甲斐あってか、メイは心に欠けたところがある様子で、田所に対してもピリピリと神経を張ってしまうのもそのせいかと思うが、このような姿勢でよくこれまで営業成績があがっていたものだ。真面目であること、勉強熱心であること、可愛い女性であることなどが功を奏していたのかと思うが、もう続かないだろう。
今日はメイが寝室のドアを閉めた時に、そこに「火曜ドラマ 私の家政夫ナギサさん」と広告が入っていた。このシリーズでいくのか?
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大河枠で放映。「秀吉」は1996年放送。原作は堺屋太一。
評判になった大河だが、自分はこの作品を見たことがない。今日見た限りでは、見なくても惜しくない作品だったとは思った。第一回からいきなり竹中直人と村上弘明が出演したようだが、恐らく日吉は10歳以下であろう。子役を立てずに幼児期から本役の人に演じさせる大河の悪習慣は、この年も生きていたようである。佐吉を演じた小栗旬などはいい例だが、子役から将来の名優が育って行くのだ。どんどん子役を使えばいいのにと思う。
毎年必ずそうというわけではないが、子役を使わないのは、大河ドラマに巣食う三大悪癖のひとつである。今年もそうだ。
それはそれとして、明智光秀をイケメン・善人に描いた大河は今年が初めてだと思い込んでいたが、少なくとも「秀吉」に先例があった。村上弘明は見目麗しく、教養もありそうな、いい武士であった。
竹中直人が泥だらけの大根にかぶりつくシーン。ドラマにはよくそうした場面があって、汚いけど役者さんもよくやるなあ、と思っていたが、あれはチョコレートで泥のように見せかけていたのだそうである。「甘いのやら酸っぱいのやら、変な味でした」とのことだったが、それで合点がいった。味はともかく、清潔な食べ物だったことがわかって安心した。
あと、竹中は「堕ちてこそヒーロー、もしまた秀吉を演じることができたら、晩年の嫌な秀吉をしっかり演じたい」と言っていたのには少々驚いた。「軍師官兵衛」でまさにそうした晩年を演じたのではなかったか。おねしょをしたり、耄碌していく秀吉を描いた初の大河と言われたが、竹中的にはそれでもまだ物足りない思いがあったということだろうか。それとも、「秀吉」が終わった時はそう思っていましたが、「軍師官兵衛」で思いが果たせました、ということなのか。後者のようにも受け取れた。
抜けているのがずっと気になっていたのだが、ようやく記事にできた。これで1990年~2013年までに見た映画はすべてこのブログに書いたことになる。
問題は2014年以降だ……
メイは28歳のキャリアウーマン。幼い頃から母親に「主婦なんてつまらない。男に負けずに仕事ができるよう頑張りなさい」と言われて育った。昨年は最優秀社員賞を受賞、今年も営業成績は事務所でトップで、新しく赴任してきた支店長からグループマネージャーを任されることになった。
仕事は順風満帆だが、忙しさにかまけて部屋は散らかり放題。ベッドの上にも荷物が溢れて寝られず、ソファーで寝ているほどだ。そんな姉の生活を心配する唯は、自分の勤める家事サービス会社のエースである鴫野ナギサに、4日間、メイの部屋の家事を依頼する。
当初は知らないおじさんが部屋をいじることに抵抗を感じたメイだったが、部屋が片付けられ、風呂場のカビもきれいになり、テレビのリモコンが5個、リップクリームが10個発掘され、失くしたと思っていたお気に入りのピアスも発見されるに及んで、家政夫もいいかなと思い始める。
天保山製薬の競合・アーノルド製薬は、メイの担当する北横浜地区を重要視し、エース田所を投入。メイが新規開拓し受注は堅いと期待していたクリニックをまんまと田所に取られてしまう。早々に家に帰ってヤケ酒を飲むメイだったが……
ちょうど四ツ原フリコのデビュー作について感想を書いたところだった。最新作が実写ドラマ化され、放映が始まったばかりだということを知り、しかも主演が多部未華子なので、見ようと思った。
ネットで「おじキュン」という言葉がバズりかけている。多部未華子はかわいいし、来ている服もセンスあって目の保養になるし、部屋のインテリアも素敵なのだが、なんといっても大森南朋がかわいい。かわいいとしか表現のしようがない。
さて、ドラマ自体も面白かったが、営業職の経験者として、メイの仕事ぶりについてコメントしておきたい。
肥後すこやかクリニックの跡取りが急に態度を硬化させた時に、アーノルド製薬のパンフレットを持っていたため、競合の存在を知った。この時、顧客に「アーノルドさんはどんな提案をしてきたんですか?」と訊くべきだった。教えてくれないかも知れない。それならそれで仕方ないが、顧客も、相手の提案内容を漏らすことによって、さらによい提案を相手がしてくるかも知れない。そうすれば顧客の側にもメリットはあるのだ。とにかく、訊くのはタダだ。
その後、ふとしたきっかけで田所と知り合うことになるが、ここでも名刺交換をするだけでそれ以上の話をしないのは残念だ。話をした方が良かった。相手からなにがしかの情報を引き出すためだ。もちろん、それは相手方も同じなので、にこやかに会話をしているように見えて、実は真剣の斬り合いをすることになる。結果、何も得られないということもある。それでも、ここは闘いを挑むべきだ。手ごわい相手だと思わせるだけでも意味があるからだ。ここは、雑談をした新人の瀬川クンの方が見込みがある、と言っておきたい。
三つ目。肥後すこやかクリニックを落として悔しかったのはわからなくもないが、がっかりし過ぎだ。そんな顔を顧客に見せてはいけない。また、前夜頑張ったのだから、その日は早めに帰宅し一杯やるのもいいだろうが、それで気分転換したらさっさと次にいかないと。ここで大事なのは、アーノルドを試してみても、何かトラブルが起きて、天保山さんだったらどうだろう、とふと思う時があるかも知れない。そういう時に気軽に連絡してもらえるような道を残しておくこと。また、クリニックの一軒や二軒落としたところで、病院やクリニックなんてたくさんあるんだから、他で取ればいいのだ。「まっ、しょうがないな。じゃあ以前行ってダメだった病院に三軒ほど寄ってから帰ろうか」とパッと切り替えられる人が営業に向いている。また、それができないとなかなか成績は伸びないだろう。
以上の三つはメイの行動に対してだが、新任の支店長さんにも不満はある。この営業所のエースがメイなら、メイには営業に専念させ、余計な雑事に関わらせない方が、本人もしあわせだし事務所全体の(つまり支店長の)成績も上がるはずだ。もっとも、エースになんでもやらせてしまう管理職は昔も今のたくさんいるから、この点に関しては古藤だけを責められない。
ただし、競合会社がこの地区にエースを投入してくるという情報をつかんでいながら、それが誰で、どういう営業スタイルの人なのか、何も調べないのはあきれるばかりだ。彼が以前いた地区の担当だった天保山製薬のMRから情報を入手できないのか。赴任してきたばかりで、右も左もわからないと言いながら田所がいきなり受注をあげているのは、絶対に事前に調査をしているはずだ。事務所全体でバックアップする姿勢がなく、MR個人の頑張りに期待するだけ、という管理手法は前時代的だ。
メイが横になってタオルをかけた時に、そのタオルに「火曜ドラマ 私の家政夫ナギサさん」と広告が入っていたのはちょっと粋だった。あのタオルほしい!
映画ランキング
(2020/7/8 記)
先日、「人気ブログランキング」で80位になったと書いたが、7月に入ったら、76位、69位と順位があがり、58位まできた。急なことなので驚いている。はてなのアクセスログを見ても理由がよくわからない。
本日更新した過去記事。
思うのだが、選挙が終わって、やっと開票が始まったばかりの段階で当確の出た人にインタビューなどする必要はない。そんなのは翌朝で十分だろう。そもそも東京都といういち地方の首長選のために全国放送の枠を潰す必要があるのかも疑問である。大河枠を潰すなら、先週潰して、候補者の紹介や、なんなら候補者を呼んで論争でもさせればよかった。終わったあとで何を言っても遅い。
それにしても投票率が40%にも届かないとは。
待ち切れないのでNHKオンデマンドで見てしまったが、3日にテレビで放映されたので、もちろんそれも視聴。
11話と最終12話、一挙二話放映、のはずだったが、そうではなく、二話をくっつけてひとつの話「若君といつまでも!」となった。放映時間は1時間15分。1話40分だから本当は1時間20分ほしいところだ。そこで各話の見どころ解説や11話のエンドロールなどを切ったが、それでも5分にはならないから、全体で3分くらい縮められたのだろう。どこがカットされたのかはわからなかった。
二度目ではあるが、やはりキュンキュンする場面は多い。伊藤健太郎は、顔だけを見た時は特別イケメンとは思わなかったが、この若君様は、容姿だけではなく、性格、しゃべり方、雰囲気、すべてにおいてイケメンである。唯が平成での人生を犠牲にしてでも若君様についていきたくなる気持ちは、わかる。
おふくろさまが、若殿から預かったといって、唯の脇差(タイムマシン)をしまうシーンがある。若君は、唯が捨てたタイムマシンをこっそり拾って、保管していたのだ。水に浸かっただろうから、正常動作するかは、わからないが。これはSP版への伏線かな?