窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

武田真治が結婚

2020年7月2日、武田真治がモデルの静まなみと結婚を発表。1日に婚姻届けを提出した。武田真治は47歳、静まなみは25歳。静まなみは初めて聞く名だけど、写真を見る限りはすごい美人だ。まあ武田真治も結構なイケメンだけど。

武田真治は映画やドラマの主演をかなりやっている役者ではあるのだが、僕が見たことのある作品は、映画だと「嫌われ松子の一生」(ソープ嬢時代の同棲相手)「インシテミル」「二流小説家」(死刑囚)「駆込み女と駆出し男」あたりで、いずれも印象が非常に薄い。大河ドラマだと「江」に大野治長役で出ていたようだが、これも記憶にない。


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イメージに反するインスタグラム

個人攻撃がしたいわけではないので、固有名詞があげないけど、今年の大河ドラマで主要な役に抜擢され、僕がすっかりファンになってしまったある女優さんがいる。それで、その人のインスタグラムもフォローしているのだけど、インスタに投稿される写真や動画が、大河ドラマでの役どころとイメージがかけ離れており、非常に残念な気持ちでいる。

大河ドラマに出演する時に、主要な役を演じる役者に対して、放映が終了するまでイメージを損なうことはしない、というようなことが契約に盛り込まれてはいないのだろうか? 契約には含まれていなくても、口頭でお願いくらいはされたりしないのだろうか? 反社会的な行為ならともかく、「イメージが違う」のは定義できないから、そんな拘束はできないか……

過去のことなので名前を出すが、以前、「最後の忠臣蔵」という映画を見た時に、大石内蔵助の娘役で桜庭ななみが出演していたのだが、由緒正しい武家の娘としての気品あふれる美しさにすっかり参ってしまい、なんて素敵な女性だと感動したのである。ところが幾日もたたないうちに、雑誌のグラビアで桜庭ななみが水着姿になっているのを見てしまい、非常にがっかりしたことがある。毎日和装して撮影所に通った努力が台無しである。封切り後二ヵ月は水着の公開は控える、というようなことはできなかったのか、と。

普通のドラマであれば、役柄のイメージと違う行動を取ってもそれなりに許容できる。が、時代劇の場合はある意味では何をやっても現代とは合わないわけで、料理の写真をアップするくらい何が悪いのよ! と言われれば「悪くありません」なのだが。


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人気ブログランキングで80位


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「人気ブログランキング」に登録し、ささやかながら記事の下部にバナーを張っている。

先ほど見たら「映画」カテゴリー(登録サイト:425)で80位だった。威張るような順位ではないのだが、これまでずっと三桁台で、今月になってようやく二桁台を(たまに)記録するようになったところなので、80位というのは自分としては「すごくいい成績」なのである。

本日は上下にバナーを張っておくことにする。ご来訪された方、ぜひクリックをお願いします。



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「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル「利家とまつ」

大河枠で放映。「利家とまつ」は2002年放送。ドラマオリジナル作品。

利家とまつ」主要出演者:カギ括弧内は役者の誕生日後の満年齢

雑感

国盗り物語」(1973)「独眼竜政宗」(1987)からずっと時代がくだって21世紀作品。映像も過去二回とは比較にならないほどきれいだし、CG処理と思われる迫力ある映像が増えた等、明らかに時代の変化を感じさせたが、内容も、過去二作と比べて甘ったるいドラマだなー、と思った。

これまでの大河は男が戦に出ていくところだけ描いていたが、男が一人だけで手柄を立てるわけではなく内助の功があったはず。「利家とまつ」は初めて女性の視点を取り入れたのだという。今日の放映では、利家が信長から切腹を申し付けられると、まつが信長に減刑の嘆願に直談判したり、秀吉に出世競争で負け、酒を飲んでうさ晴らしをする利家をまつが叱咤激励したりするシーンもあった。

それとは別に、しゃべり方がかなり現代風だったことも時代の変化だと思った。まあ、そうしたことが「国盗り物語」や「独眼竜政宗」よりずっと現代に近いと感じた原因だろう。その後ネットで感想を拾っていると、本作はいわゆる「スイーツ大河」の元祖なのだそうだ。なるほど、確かに甘い。

ところで、本作は秀吉、佐々成政と親しくもあるがまたライバルでもあるという関係に軸を置いて話が進んでいるようである。秀吉に負けて悔しがったり、秀吉の死後、家康を抑えて自分が天下人になることを考えたり。しかし、ついにトップにはなれなかった。解説では、トップにはなれなくてもまつという最高の女房を手に入れられたのだからいいじゃん! 的な結論になっていたが、ちょっと待て。最高の伴侶を得たことは否定しないが、それは別レイヤーの話なので。

秀吉は確かに利家や佐々成政を追い抜いて出世し、天下人になった。が、それゆえ次に天下人を目指す人に狙われ、自らの死後は一粒種の息子も、その子の母も殺され、豊臣家はあっという間に地上から消えてなくなる。一方、前田家は、織田政権下では21万石、豊臣政権下では83万石、徳川政権下では115万石の大大名となり、長く栄えたわけだから、長い目で見れば(自分の「家」に対して)利家の方がはるかに貢献したと言えるだろう。出世の仕方にもいろいろあるのだ。



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秋元才加が結婚

2020年6月22日、秋元才加がラッパーのPUNPEEと20に結婚したことを発表した。秋本は31、PUNPEEは36歳。

秋元才加(才加と書いて「さやか」と読む。読みにくい)の出演作は「奴隷区 僕と23人の奴隷」「ギャラクシー街道」を見た。すらりとした長身というイメージだったが、Wikipediaを信じる限りでは166cmとのことなので、それほど高いわけではない。

顔立ちが日本人離れしたとこがあるなあと思っていたが、母親がフィリピン人だそうだ。



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(2020/6/26 記)

戦国時代に生きるとしたら

僕だったら、戦国時代どころか、15年前の世界にも行きたくない。iPhoneがないから。

自分がかつて生きていたことのある時代ですら行きたくないのに、戦国時代なんて願い下げである。食べ物、着るもの、住まい、しきたり。身分が高くても不便が多そうだし、まして低い身分であれば困ることだらけだと思うが、一番気になるのは医療である。

自分は、持病を抱えていて薬が手放せないというわけではないが、それでも風邪をひくこともあれば、歯が痛くなることもあり、なんだかんだで年に数回は何かしらの医院にお世話になっている。かゆみ止めや湿布薬などの市販薬も含めれば、かなり医者や医薬品に依存した生活を送っているといえる。

これらを一切頼ることができないとしたら、恐ろしくて、とてもそこで生きていくことはできない。ちょっとした風邪でも命取りになりかねない。唯は健康優良児で、これまで医者にかかったことがほとんどないのだろう。ちょこちょこ行き来している時も、米やお菓子などの食料を持って行くことは考えても、「薬を持って行く」という発想はなかったようだから。

ところで、戦国時代の人と現代人の唯と、体力的にどちらが優れているだろうか。ここでいう体力とは、力やスタミナのことではなく、病気に対する耐性のことを言っている。戦国時代は公衆衛生などは非常に遅れており病気が発生しやすい環境だと思うが、これは現代生まれの唯でもこの世界で暮らす以上は同じである。ただ、高校生になるまでに各種ワクチンの予防接種をしてきているはずで、それに関しては有利だといえるかも知れない。

いずれにしても長生きはできないだろうが、太く短く。それも人生だ。


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「アシガール」最終回「若君といつまでも!」

続きが待てない。NHKオンデマンドにて視聴。

概要

撃たれはしたが、唯はなんとか羽木勢にたどりつき、状況を説明する。そのため、高山の罠にかからずに済んだが、忠清がまだ一人で(悪丸と如古坊はいるが)山中をさまよっていることと、高山から追手が出ていることは変わらず。軍勢を動かせば高山が一気に攻めてくるから、本陣は高山と対峙しつつ、忠清救出の部隊を割くことに。そして本陣は小平太が、救出には自分が行くと成之は言う。

小平太は成之を信用せず、険悪になりかけるが、唯のとりなしなどもあって成之に任せることにする。出発前、唯が気絶。介抱しようとする周囲に、城から女を呼んで解放させろと成之が言う。唯は女、それも、若君が命懸けで助けようとした女なのだと。

結局、忠清は無事に黒羽城へ戻り、唯も回復。忠清は唯を正妻として迎えることとし、唯は読み書きから行儀作法と厳しい修行を始める。が、「戦になったら私も行きます、戦場で若君様の命を守るために私は来たのです、正妻は戦に出てはいけないというのなら正妻にはこだわりません」と告げ、忠清はこれを受け入れる。「では、わしはお前の命を守るために、戦のない世を作らなければいかんな」

雑感

面白かったし、うまくまとまりがついたと思う。ただ、揚げ足ではないが不満も残る……

前回、阿湖が「私のことは気にせず、唯を助けてください」と忠清に願い出る場面は多くの人の感涙を誘った(かどうかはわからないが、健太郎がインタビューで、彼女の健気さに「撮影中に思わず涙が出そうになりました」と述べていた)。ただこの時自分は、オンナゴコロとしてはそうかも知れないけど、自分の正妻としての座は確保されているんだから、と醒めた目で見ていた。ところがなんと、忠清は唯を正妻にするという。これには驚いた。

唯に対する気持ちとして、側室はあり得ないということなのだろうが、小なりとはいえ大名家の嫁となれば、それ相応の能力が求められる。唯には独特の魅力があるだろうが、大名家を切り盛りする才覚があるとは思えない。また、そういうことを押し付けるのは唯にとっても不幸だと思う。一方、阿湖との縁談は、好き嫌いの前に、羽木家と松丸家の縁組という大きな目的があったはず。それを破棄して松丸の恨みを買えば、下手したら松丸に寝首を掻かれることになりかねない。

しかし、ラスト直前で成之が阿湖に気のある素振りを見せていた。忠清ではなく成之の嫁になれば、羽木と松丸の縁組という目的は果たせるし、阿湖の体面も保たれよう。そうなるかはわからないが、そういう救いがあってよかった。

忠清が唯に「戦のない世を作る」と約束したのも、気持ちは素晴らしいけれど、あまりにも非現実的であろう。松丸・高山と和睦・縁組みをして、しばらくは戦のない世が保てようが、必ず周囲の侵略を受ける。戦わずして配下に降っても、今度はそこの命令で他国との戦をしなければならなくなる。大坂夏の陣までと思えばあと55年、小田原攻めまでと思ってもあと30年、戦はなくならないのが史実である。ここは、あくまで志と決意を描いたと受け取るべきか。

羽木忠高が、忠清はなぜあんなどこの馬の骨ともわからない下賤な者の命を気にしているのだ……と呟いた時に、天野信近が、唯之助は吉乃の連れ子、私にとっても我が子同然。天野家の三男です! と言い返したのは気持ち良かった。実際、唯の手柄はともかく、おふくろさまが小平太パパの後添いになってからは、唯の「家格」も上がったはずなのだ。

ともあれ、二ヵ月余にわたって楽しめる作品で良かった。特別編はどうしようかな。

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「アシガール」第11回「走りぬけ!愛のために」

そうでなくても続きが気になるのに、今週は休みと聞いてはもう待てない。NHKオンデマンドにて視聴。

概要

高山にとらわれた唯を救い出すべく、忠清自ら長沢城に行く。尊直伝の「金のけむり玉」で唯を連れ出し、小垣城へ向かう。しかし長沢城では、阿湖が連れ去られたと、大勢で追いかけてくるし、黒羽城では、若君がいないと騒ぎになり、長沢城へ向かったことがバレ、成之と小平太が手勢を連れて奪還に向かう。

逃げ帰る途中に休憩のために寺に立ち寄ると、そこには如古坊がいた。小垣への抜け道なら如古坊が一番詳しいからと住職に言われ、如古坊を道案内として小垣へ向かう。途中、羽木・高山両軍がにらみ合っているのが見える。羽木軍は忠清奪還のためやってきた成之と小平太の軍である。高山は見えないところへ兵を隠し、羽木軍を呼び込んで叩くつもりでいる。そのことに羽木側は気付いていないが、忠清らには丸見えである。このままでは羽木が全滅する恐れもある。

忠清は、自分が高山に降る、そうすれば兵は無傷で帰れる、自分はすぐには死なない、生きていれば活路もあると言うが、唯は、自分が羽木軍に事情を知らせに行くと言う。唯を危険な目に合わせたくない忠清は反対するが、でんでん丸で忠清を気絶させると悪丸・如古坊に若君を託し、足軽の姿になって羽木軍めざして走る。

が、間者だと気付いた高山軍によって鉄砲を射かけられ、倒れてしまう……

雑感

松丸義次に「策がある」と大見栄を切った忠清だが、その策とは、自分が義次の振りをして長沢城に向かうこと、武器は「金のけむり玉」ではいくらなんでも……。父に反対され、一人で行動を起こすしかなかったとはいえ、羽木の惣領が単独で敵陣に忍び込むなど愚の骨頂。これでは羽木を全滅に追い込むリスクもある。もう少し手は考えられなかったのか。もっともラブコメディとしては、忠清が自ら行かざるを得ないわけだが。

それにしても、羽木軍に駆け込む直前に撃たれて倒れて終わりとは、ヒドイ。続きが気になって眠れない。

その他:

  • 着物を着た黒島結菜もきれいで可愛いが、足軽姿の方が似合って見えるのはナゼ?
  • 如古坊は成之に殺されたのではなかったのか?
  • 時は1559年の年末と思われるが、羽木家のような田舎の小大名でもちゃんと鉄砲隊がある。桶狭間の時に織田家も今川家も鉄砲を使っていなかったのはなぜだ(「麒麟がくる」の話ね)。


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「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル「国盗り物語」

大河枠で放映。「国盗り物語」は1973年放送。司馬遼太郎原作の作品。

国盗り物語」主要出演者:カギ括弧内は役者の誕生日後の満年齢

雑感

先週はピンポイントで詳しく解説したが、今回はそれとは違い、比較的まんべんなく紹介された。総集編の総集編、という感じ*1

僕が唯一記憶にある、道三と信長の会見のシーンをちゃんとやってくれたのでよかった。覚えているのはここだけだと思っていたけど、信長と光秀の出会いのシーンとか、本能寺で信長が弓で応戦するシーン、光秀が竹槍で刺されるシーンなどは覚えがあった。と、いうことは……。今回の説明では触れられなかったが、信長に仕える前に長く京で足利家に仕えていた光秀は、都の(上品な)礼儀作法をわきまえていたが、その素養のない信長を田舎者だと感じていた。そうした差別意識を当初から持っていたことも終盤の破局につながる伏線として描かれていたはずだ。

それにしても、登場人物がみな若い。上に主要な役者の当時の年齢を記しておいたが、ハセヒロさんが43歳であることからわかるように、近年の大河は高齢化が進んでいる。帰蝶役の川口春奈は若々しくていいなと思っているが、当時の帰蝶の方がさらに若いのだ。大河ドラマは、脇役にベテランを廃するのはよいが、主役・準主役級には(実績や知名度が乏しくても)若い人をあててほしいと思う。溌溂とした演技を見たいのだ。



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*1:もっとも、マスターテープは総集編しかないようなので、それ以上詳しく掘り下げることはできないから、当然の帰結か。映像の状態もあまりいいものとはいえなかったが47年経つことを考えるとやむを得まい。

「アシガール」第10回「その結婚ちょっと待った!」

出演

  • 中山義紘(松丸義次、阿湖の兄)
  • 村田雄浩(高山宗鶴、宗熊の父)

概要

阿湖姫がいなくなったと黒羽城では騒ぎになるが、そこへ阿湖が戻って来る。阿湖から唯が捕まったことを知った忠清は救いの手を差し延べようとするが、羽木家としては姫が戻ってきたことで一件落着とする方針。下賤の者をわざわざ助けに行く必要はない、厭なら自分で逃げてくればよいのだと。

唯が女だと知っている阿湖は、唯を必死で探そうとする忠清の姿を見て、「殿は、唯之介が女であることをご存知なのですね」と確認。「私も唯之介が好きです、私のことは気にせず、何とか救出を」と告げる。

逃げている途中「(見失ったら)成之様に叱られる」と言う声が聞こえた、という阿湖の証言に背後に成之がいることを悟った忠清は、成之の住まいを訪ねる。ここで二人は真剣で斬り合うこととなるが、それはさて措き、唯が高山の城に捕らわれていることと、死んだと思い込んでいた成之の実母・久が生きていたことを知り、久を城に連れて帰る。久の世話係は吉乃が担当することに。

唯を阿湖と思い込んでいる高山は、唯を嫡男である宗熊に娶らせることとし、松丸家に文を出す。それを知った阿湖の兄・義次は阿湖の安否確認に黒羽城へ来、そこで真相を知る。忠清は父に内緒で義次に会い、結婚を承知するがその前に自分が行くから元気であることを確認させてほしいと手紙を出すよう頼み込む。

松丸から兄が来たことを知らされた唯は、会えば自分が阿湖でないことがバレると恐れ、顔を伏せて作り声で話そうとするが、兄と偽ってやってきたのば忠清その人だった……

雑感

なるほどねえ、阿湖が捕まったら問題だけど、唯が捕まっても知ったこっちゃないというわけか。忠清の命の恩人であり、警護役にまで出世したとはいえ、所詮は百姓家のせがれだもんな。当時は命には明確に値段があり、赤字になる救出活動は行なわないというわけだ。戦国時代らしくて実に面白い。

ただ、吉乃の実の息子だと認識されているわけで、吉乃は天野家の後妻、となれば唯は小平太の義理の弟。「下賤の者」などと言い切ってしまって良いのか? 吉乃が天野家に入る前ならばわかるが、この点はちょっと疑問。

成之が城を出て里で母と暮らしていたのは、成之が高山と通じていることを唯から聞いて知った忠清が城から追い出したから? それとも自ら出て行った? たまたま実家に帰っただけ? ともかく、成之は処罰された形跡がない。なぜだろう。唯の証言だけで証拠がないからか? しかし調査をしている様子もない。寛大な心で兄を許し、なんとか最終的な協力を引き出そうと考えているのか? いずれにしても、これは忠清の甘さだろう。もし羽木家が滅ぶとしたらこの甘さが致命傷になるのかも知れない。が、成之もこの忠清の態度にイラついており、振り回されている感もある。案外効果を発揮しているのか。

さて、来週は放映が休み(都知事選のためかな)で再来週に11話および最終話を一挙放映だそうである。一挙放映はいいけれど、ここまで来て一週空くのは我慢できない。


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(2020/6/20 記)

「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル「独眼竜政宗」

14日(日)、大河枠で放映。

独眼竜政宗」主要出演者

雑感

コロナウイルスのため撮影を自粛する必要があり、撮りだめがなくなってしまったためしばらくお休み。その間の企画ということで、今日は、これまでの大河ドラマで最も視聴率の高かった「独眼竜政宗」(1987年)の魅力を語る日。

山岡荘八の原作は繰り返し読んだが、本ドラマは見ていない。見ていないドラマについて語られてもと思ったが、意外に面白かった。

梵天丸の「かくありたい」の有名セリフ、政宗が父を殺すシーン、実母に殺されかけるシーン、鬼庭左月の最期、政宗豊臣秀吉の初対面のシーン、そして政宗が死ぬところ、などがクローズアップされ、解説がなされた。それはいいのだが、大坂の陣の後、政宗が家康と会い、謀反心を収めていくところ……「この場で一刀両断いたしました」のセリフは、本ドラマのハイライトだと思っていたが違うのだろうか。この場面に全く触れられなかったのは残念だった。

司会進行役は必要なので、大河ドラマで主人公の経験もある高橋英樹、そして渡辺謙はよいとして、それ以外に三人も出演する必要はあったのだろうか。この人たちがしゃべっている時間がもったいない。その分一分でも本編シーンを流すべきだった。

次回は「国盗り物語」だ。楽しみ。


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(2020/6/19 記)

「世界は3で出来ている」(フジテレビ)

twitterをやっててよかった。

題名

  • 「世界は3で出来ている」

放映日

  • 2020年6月11日

出演

  • 林遣都(望月泰斗、三つ子の長男・会計士/望月勇人、次男・商事会社勤務/望月三雄、三男・農園経営)

スタッフ

概要

冒頭で勇人が自宅でオンライン会議をしている様子が映し出される。大勢を前にして調子よくしゃべっているが、しゃべり方にどこか「普通でなさ」を感じる。やや統合失調症の気があるのか……

そこへ兄・泰斗が訪ねて来る。三か月前に、自らのことを「ポンコツ」といい、退職しようか悩んでいた勇人のことを気にしていて、緊急事態宣言が解除されたからやって来たのだ。そうでなくても勇人はコミュ障のところがあって周囲とうまくやっていくのが難しいのに、新コロナ騒動のせいでよけい窮地に立たされていたりはしないかと。泰斗はしっかりしていて、真面目そうだが、こいつもちょっとおかしなところがある……

雑感

このようなドラマが放映されていたことを知らなかったのだが、twitterですごいだの神だのとフォロワーさんが騒いでいるので、では見てみようかと思ってタイムシフトを見てみたら、本当にすごかった。twitterをやっていなかったらこのドラマには巡り合えなかった。

とにかく役者は一人しかおらず、それで三人を演じ分けているのがすごい。三つ子の設定だから顔が同じなのはまあいいとして、性格、しゃべり方、姿勢などがきちんと見事なまでに演じ分けられていて、本当に三人いるとしか思えなかった。だいたい髪型もあまり変わらないし、ヒゲもはえていない、それで区別がつくように演じるというのがすごい。

役者の演じ分けだけでなく、合成技術もすごい。一人が投げたものをもう一人が受け取る、など、一体どうやっているのか?

しかし、そうした役者やスタッフの技量も素晴らしいのだけど、それを見せるドラマでないのがなんと言ってもすごい。新コロナ騒動で市井で何が起きたか。勇人はリモートワークが転機になった。が、実家の近所にあって兄弟が幼い頃からなじみだったラーメン屋が潰れた。そうしたことを飲み込みながら、前向きに生きていくという、まさに今だからこそ共感を呼ぶドラマに仕上がっている。

泰斗は勇人を心配するが、三人とも欠点もあって、だがそれを互いに気遣う気持ちもある、というところもいい。

ちょっとCMが多過ぎて、ぶつ切りだったのが残念。BD/DVDが出たら買おうかな……


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(2020/6/18 記)

「アシガール」第9回「せつないラストチャンス!」

放映は12日。

出演

概要

「もう二度と戦国には行かれない」と聞かされて一時は落ち込んだ唯だったが、弟を脅し(懇願し)もう一度戦国へ行かれるよう、エネルギーを貯めさせる。

木村先生から、これまで滅んだとされる羽木家が生き延びた証拠が見つかったことを知らされる。また、発掘場所から唯の写真も発見される。戦国当時、写真があるわけないから何かの間違いだと判断されたが、それが若君が戦国へ帰る時に持って行った唯の写真だ……。唯はただ買い世の心を知り、なんとしても本人の口から直接気持ちを聞くべく、戦国に戻る決意を固める。

尊はなんとか短期間でエネルギーを貯めるべく圧を加えたら実験室が爆発してしまった。これで二度とエネルギーは貯められない。ただし時間転移装置に問題はないから、一往復はできる、それが本当に最後だと唯に告げる。唯はそれでよいと、戦国へ旅立つ。

戻ってみると、しばらく唯がいない間に吉乃は小平太パパに嫁いでいた。また、忠清と阿湖姫との婚姻の話が進んでいた。最初はその婚儀をぶっ潰そうとする唯だったが、この結婚は羽木家、松丸家、そして領民みんなのためになると忠清自身が決めたこと、邪魔してはならぬと吉乃に言われてしまい、途方に暮れる。

高山は、このまま忠清と阿湖の婚姻が成立すると、羽木家が強大になってしまうことを危惧し、阿湖を誘拐して跡取りである宗熊の嫁にする計画を立てる。

唯の気持ちを(高山の企みも)知らない阿湖は、唯を共にし城下へ出る。阿湖の言うことなど聞きたくない唯だが、阿湖姫本人はいい人だし、羽木の嫁たるもの、城下を知らずばと言われれば断わることはできなかったが、高山の手の者に襲われてしまう。唯は阿湖と衣服を交換して逃げ、追手を引き付けることに成功。阿湖はなんとか城に戻るが唯は捕らわれてしまう……

雑感

あっさり戦国に戻ってきたけど、この二ヵ月(たぶん)唯は気が気ではなかっただろう。

戦国に戻る時に父が渡してくれたれんこんのはさみ揚げは最強。実にいい香りで、皆がたぶらかされて(?)しまう。が、その匂いで忠清にあっさりと気付かれることになった。

唯は忠清に、もう戻らない、一生この世界で生きると決意を述べ、タイムマシンを池にほうりこんでしまうが……これで本当にタイムマシンは使えなくなってしまうのか。

しかし、唯が戦国で生きるとなると、家族とは二度と会えないことになる。唯が現代へ戻れば、忠清と離れ離れになって二度と会えない。忠清を現代へ連れてくれば、今度は忠清が家族や家臣と会えなくなるし、跡継ぎのいなくなった羽木家は滅んでしまうだろう。どう転んでもあまり幸せな結末にはなりそうもないが、どうなるのだろう?


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(2020/6/16 記)

三浦祐太朗が結婚

2020年6月12日、三浦祐太朗と声優の牧野由依が結婚し、公式サイトで発表した。三浦祐太朗は36歳、牧野由依は34歳。

弟の三浦貴大はよく知っているが、三浦祐太朗なんてあまり見ないなあと思っていた。確認したら、この人は基本的に歌手なのですね。だったら知るわけがない。舞台に立ったことはあり、一応、俳優とクレジットされることもあるようだが。

三浦友和山口百恵の長男。

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(2020/6/15 記)

「麒麟がくる」第二十一回「決戦!桶狭間」

第一部・完。非常によくできた話だったし、終わり方も良かった。もしかしたら、やろうと思えばあと1~2回はできるが、きりがいいからここで終わりにした、とかだったりするのだろうか。予告編がちゃんとできていたから。

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出演

あらすじ

1560年5月18日、大高城、松平元康&菊丸

今川から離反し織田に味方するよう説く菊丸に対し、元康は「松平軍が織田軍に合流したとして、今川の大軍に勝てるのか、自分は部下に勝ち目のない戦を強いることはできない。駿府には妻子を残してきているが、この者たちの命も保証されぬし、自分は生涯、裏切り者の烙印を押されるだろう」と言って撥ねつける。

5月19日、4:00

元康が丸根砦を攻撃。

6:00

清須城で、梁田正綱が信長に、元康が調略に応じなかったと報告。信長は家臣たちに籠城策を取ると告げ、「敦盛」をうたう。今川軍は20,000以上というが、駿府にも6~7,000残してきているはず、鳴海城に3,000、鷲津砦に2,000、大高城に2,000とすれば、……今川本軍はどのくらいかを調べ、善照寺砦に報告に来るように梁田に指示。自分も向かうと。先ほど籠城だと指示したのは、清須にも今川の手の者が入り込んでいるだろうから、それを欺くため。

信長は帰蝶に、会わせたい者がいると言って赤子に引き合わせる。吉乃(きつの)が生んだ、奇妙丸、自分の子だと。この10年、自分は帰蝶を頼りにしてきたし今もそうだ、しかし自分たちには子がいない、家中にはそれを心配する者もたくさんおり、それで側室を持った。自分が死んだらこの子を育ててほしい、尾張を任せると告げる。

8:00

丸根砦陥落。鷲津砦も陥落(鷲津を攻めたのは朝比奈泰朝)。その様子を睨みつつ、信長出陣。善照寺砦へ向かう。

9:00

今川義元、沓掛城を出て大高城を目指す。
光秀、清須に到着、帰蝶に会う。帰蝶は珍しく気弱な顔を見せ、来てくれたのは嬉しいが、殿は出陣してしまった、もはや打てる手は何もない、なぜもっと早く来てくれなかったのかと恨み言を述べる。光秀も善照寺へ向かう。

10:00

善照寺砦。信長軍は丸根・鷲津から逃れてきた者を含めて3,000。今川軍は7~8,000。もう少し敵の数を減らす手はないか検討。

10:30

大高城、凱旋して帰城した元康を鵜殿長照が褒めそやす。そして、朝廷より沙汰があり義元公が三河守に任じられたと告げる。いつかは元康が三河をというかすかな希望が断ち切られる。信長軍が出陣したので成海城へ行くように指示。元康は、戦から戻ったばかりで疲れ切っている、ゆうべは大高城へ兵糧を運び込んだため一睡もしていない、明朝まで待ってほしい、せめて一時休ませてほしいと答えるが、聞き入れられない。

桶狭間、今川本軍が休息を取っている。そこへ中島砦から織田軍がやってきたとの報が入る。鷲津を落とした朝比奈泰朝の軍を向かわせようとするが、まだ戻って来ていない。どうやら乱取りに精を出している様子。義元は怒り、本隊から1,000を向かわせることに。

12:00

今川本軍から1,000が減ったことを聞いた信長は、それなら戦える、といよいよ桶狭間へ向かう。義元だけを狙え! 塗り輿(こし)が目印だ! と叫ぶ。

大高城では元康ら三河軍は食事。そこへ鵜殿がやってきて、何をのんびりしているのだ! ただちに出陣せよ! と怒鳴るが、元康に「本日はここを一歩も動きませぬ。悪しからず」と言われ、三河の兵に睨みつけられて退散する。

14:00

桶狭間。意表を衝かれた今川軍は混乱、義元も刀を取って参戦。何人も斬り伏せるが膝を砕かれ、それでもなお奮戦するが、毛利新介のジャンピング槍突きに息の根を止められる。

光秀、帰途の信長と出会う。勝利を褒め称えると、信長は「褒めてくれるのか」と嬉しそうに笑う。自分は父にも母にも褒められたことがないのだと。帰蝶様は? と問う光秀に「帰蝶はいつも褒める。何をしても褒める。あれは母親じゃ」と答える。

駿府で敗戦の報を聞いた東庵は駒に「京へ帰ろう」と声をかける。

雑感

  • この物語では(これまで)瀬名姫が出て来ないので、駒ちゃんとの恋物語を描くためにいないことにしているのか? と下世話な想像をしていたが、冒頭で元康はいきなり妻子持ちであることを告白していた。
  • 「わしの子じゃ」と言って奇妙丸に引き合わされた時の帰蝶の表情が絶賛を浴びているが、嫁いで10年経っても子ができないのに、聡明な帰蝶が何も手を打たなかったのだろうか? 養子を迎えるか、側室を持つよう帰蝶が薦めるべきだった(自分の親類なり侍女なりを紹介すればコントロールもしやすかろう)。また、たとえ側室の子といえどそれが跡継ぎなら自分が育てなければならぬ。それがわからぬ帰蝶ではあるまい。自分の夫に隠し子がいた! とショックを受けるのは現代的感覚だと思うが、わかっていてなお複雑な女ゴコロ、というところだろうか。なおこの時は既に信雄も徳姫も生まれていたはず。さすがに三人もいるとは言えなかったのか。
  • 元康が鵜殿の指示(鵜殿によって伝えらえた義元の指示)に従わなかったのは、もともと義元には逆らえないので従っているものの、義元は倒さねばならない敵だと思い続けてきたこと、義元が三河守に任じられ、義元に従っている限り三河は自分のものにはならないとモチベーションが切れたこと、が主な理由であろうが、三河の兵を人間扱いしない今川方のやり方に腹を立てたためもあろう。ただし義元にしてみれば、三河軍がうしろから織田軍を攻めてくれれば、挟み撃ちにされた織田は滅び、この戦に勝てたはずなので、指示は必ずしも間違っていなかった。鷲津を攻めた朝比奈泰朝乱取りを行なっていて戦線復帰が遅れたことを義元は激怒していたが、泰朝軍も事情は同じで、鷲頭を攻め落としたばかりなのだから、少し休みたかったのが本音ではあるまいか。戦況がそれを許さなかったわけで、三河軍だから格別にひどい扱いだったというわけでもなさそうだ。とはいえ、いくら理不尽な内容でも命令違反に変わりはなく、今川が勝っていたらあとで大問題になったと思うがそこは元康はどうするつもりだったのだろうか。
  • 大軍と言われているが喧伝されているほどの人数はいないはずと分析し、さらに戦力を分断させる手を打ち、決して運に頼らず桶狭間を戦った今回のドラマは実に見応えがあった。ここ最近は帰蝶の軍師ぶりが目立ち、信長が操り人形のように感じられる時もないでもなかったが、今回は帰蝶の思惑を飛び越し、信長自身の準備と判断、決断力で勝ち取ったわけで、その点も爽快だった。
  • 駒が駿府を離れる前に芳仁という老人に会いに行くのだが。このオッサンは何者なのだろうか。恐らくこれが今生の別れとなるはずで、全く意味がわからないのだが、これがあとで何かの伏線になっているのだろうか。
  • これまで、光秀の前ではいつも強気でエラソーだった帰蝶が、はじめて弱気な顔を見せる。また、片膝をついていたが、光秀にこの姿勢は初めなのでは。浪人とはいえ、もはや斎藤家の家臣(立場的に自分より下)ではないからか?

雑感追記(2020/6/15)

  • 合戦の時に織田勢が槍を使用していたのはとても良かった。毛利新介が仕留めたのも槍だったし。ただし今川軍が刀だったのはいただけない。本当は今川軍も槍で、しかし織田の槍の方が長くて有利だった……という展開であれば最高だったが、いわば(合戦はチャンバラという)様式美というか伝統美を守ったということか。
  • 光秀は信長の一時間後に清須を出ているので、善照寺から桶狭間へ出陣する時は余裕で間に合ったはずだが、従軍しなかった。戦が終わるまでどこぞで戦況を見守っていたのだろう(信長と会う場所で本当にようやく追いついたのなら結果を知らないはずだが、勝ったことを知っていた)。光秀は、あくまで信長を見守るだけで、命を懸けて一緒に戦う義理も必要もないということか?
  • 越前を出た時は左馬助と二人だったが、信長と会った時は光秀一人だった。左馬助はどこで消えた……。

今日の用語「乱取り

小和田哲男山田雄司監修「超リアル 戦国武士と忍者の戦い図鑑」には、次のような記載がある。

戦の勝者によって行われる略奪行為は「乱取り」と呼ばれた。戦場で得たものは自分のもの。そんな価値観が通用した時代ならではだが、大した恩賞ももらえない足軽雑兵たちにしてみれば、戦のモチベーションとなり得る。したがって大名側もこれを容認していた。

女性を襲うイラストも添えてあり、子供向けの本としてはかなり際どいが、ごまかさずに書いている点が実によい。本項のように、大人が読んでも勉強になる内容がたくさんある。

超リアル 戦国 武士と忍者の戦い図鑑

超リアル 戦国 武士と忍者の戦い図鑑

  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: Kindle

配役

服部小平太がどこにいたかわからなかった。桶狭間では一番槍だったはずだが。



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(2020/6/14 記)