窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「記憶にございません!」ふたたび

題名記憶にございません!(二度目)
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン2)

雑感

  • 二度目だが十分笑える。
  • 一昨日は予習をせずに鑑賞に臨んだ。記事で、有働由美子に関して「エンドロールを見てびっくり」と書いたが、エンドロールを見てびっくりした人は他に何人もいた。今回はそれを確認するのが主目的。三谷幸喜はいつもこういうキャスティングをする。以前は役者の無駄遣いと思っていたが、こうした目的で二度三度見させようという意図もあるんだろうな。
  • 田中圭小林隆木村佳乃は、前回はわからなかったが今回確認した。有働由美子も、これが有働由美子かと思って堪能した。
  • 川平慈英はわからなかった。
  • 天海祐希はそもそもどこで出て来たのかも不明。もう一回観に行くか?

(2019/10/29 記)

窪田正孝と水川あさみが結婚

2019年9月21日、窪田正孝水川あさみが婚姻届を提出。挙式・披露宴は未定。窪田正孝は31歳、水川あさみは36歳。

踊る大捜査線」で痴漢の被害にあった中学生、「のだめカンタービレ」で美人バイオリニストの大学生(役で水川は23歳)だった水川あさみももう30代も後半。いい人はいないのかと余計な気を回していたら、なんとまあ窪田正孝クンとは。大河ドラマ平清盛」の重盛役は神であった。以来、大ファンなのである。

お二人の未来に幸あれ。

(2020/5/19 記)

相変わらずの三谷劇場「記憶にございません!」

まあ、見逃せないよね。

題名記憶にございません!
監督・脚本三谷幸喜
出演■主人公の家族など/中井貴一(黒田啓介、内閣総理大臣)、石田ゆり子(黒田聡子、啓介の妻)、濱田龍臣(黒田篤彦、啓介の一人息子)、斉藤由貴(寿賀、首相官邸料理人)、ROLLY(鱒淵影虎、衆議院議員・聡子の兄)
■総理スタッフ/ディーン・フジオカ(井坂、首相秘書官)、小池栄子(番場のぞみ、事務秘書官)、迫田孝也(野々宮万作、秘書官補)、藤本隆宏(古賀、SP)、田中圭大関平太郎、警察官→SP)、山口崇(柳友一郎、啓介の恩師)、佐藤浩市(古郡祐、フリーライター
■政治家/草刈正雄鶴丸大悟、内閣官房長官)、後藤淳平(八代、鶴丸官房長官の秘書官)、吉田羊(山西あかね、野党第二党の党首)、市川男女蔵(桜塚、厚生労働大臣・国会を休んでフィリピンパブに行く)、小林隆(森崎、財務大臣省エネルック)、飯尾和樹(牛尾、外務大臣・福耳)、木村佳乃(スーザン・セントジェームス・ナリカワ、米国初の日系女性大統領)、宮澤エマ(ジェット・和田、ナリカワ米国大統領に同行する通訳)
■その他/小澤雄太(戸波、脳外科医)、阿南健治(定食屋の店長)、近藤芳正(通りすがりのサラリーマン)、梶原善(小野田治、小野田建設社長・啓介幼なじみ)、栗原英雄(啓介行きつけのレストラン店長)、寺島進(南条実、大工)、川平慈英(スナイパー)、有働由美子(夜のニュースキャスター)、天海祐希(TVドラマの主演女優)、他
公式サイト映画『記憶にございません!』公式サイト
制作日本(2019年9月13日公開)
時間127分
劇場TOHOシネマズ日比谷(スクリーン1)

概要

  • 黒田啓介は支持率が史上最低の、嫌われ者の総理大臣だった。ある時、演説中に観客から石を投げられ、それが頭に当たり、記憶喪失に陥る。そのため自分の名前も総理大臣であることも一切わからなくなってしまう。
  • 事実を知った秘書官は、このことが公になれば大変な問題を引き起こすと判断し、井坂、番場、野々宮らごく一部の者だけの秘密とし、家族にも隠蔽しようとするが……

雑感(ちょっとネタバレあり)

  • 笑えます。
  • 黒田総理の公務の執行は事実上不可能だが、対外的にそのことを隠しておくのであれば、裏で操る人間が必要である。かつて政治家を目指した井坂は、自分がその役をやり、黒田を操ることで自分の思い描く理想の政治を行なおうとする……のかと思ったが、別にそういうわけではなかった。総理の側近たちは、実にあっけらかんとした、裏表のない、素直な人たちなのだった。
  • これを機に、しがらみのない、善政を行なうというが、何が善政なのか、具体的に示されることはなかった。何かをやろうとすると邪魔になるのが鶴丸官房長官の存在だから、彼を失脚させることに力を入れることになる。
  • 実在の与党政府のしてきたことを連想させる場面がいくつかあり、以て現行政権への批判であると解釈する向きもあったようだが、上記の2点から、風刺などの意図はなく、単なるドタバタコメディであると思われる。それが悪いというわけではない。深く考えず気持ちよく笑えるというのも大事である。
  • 安倍晋三クンは第90代・第96代・第97代・第98代内閣総理大臣。黒田啓介は第127代内閣総理大臣。とするとこれは近未来の出来事か。米国大統領が女性というだけでなく日系人とは、現状では将来においても実現可能性は薄いと思うが、黒人の大統領だって実現したしな……

配役

  • ジェット・和田は、いわゆる「可愛げのない」人だったが、宮澤エマは、画像検索したらとっても美人! あそこまで変われるものなのか。え、宮澤喜一の孫なの!?
  • ROLLYはミュージシャンでギタリストだった。劇中で見事なギターを披露するが、それも納得。
  • 佐藤浩市はこすっからい役が本当にうまい。
  • 中井貴一は本当にいい人になっちゃうなー。
  • 有働由美子は初の役者業。実に艶めかしく色っぽい。こんな役ができる人だとは思わなかった。これは新たな発見(最初、有働由美子だとは気づかなかった。エンドロールを見てびっくり)。
  • 山口崇、年取ったな……
  • 迫田孝也は「風雲児たち」のような役回り。あれは良かった。

(2019/10/28 記)

笑えてほろりと「引っ越し大名」

エンドロールを見るまで気づかなかったが、脚本は「超高速! 参勤交代」と同じ人だった。

題名引っ越し大名
監督犬童一心
脚本土橋章宏
出演■主人公の家族など/星野源(片桐春之介、引っ越し奉行)、富田靖子(波津、春之介の母)、高橋一生(鷹村源右衛門、御刀番・春之介の幼馴染)、高畑充希(於蘭、前引っ越し奉行の娘)、鳥越壮真(音松、於蘭の息子)
藩士など/及川光博(松平直矩、藩主)、松重豊(本村三右衛門、国家老)、西村まさ彦(藤原修三、次席家老)、正名僕蔵(佐島竜五郎、勘定奉行)、濱田岳(中西監物、勘定頭)、山内圭哉(仲田小兵衛、江戸留守居役)
■帰農する人たち/小澤征悦(山里一郎太、姫路藩士)、飯尾和樹(高橋四郎、姫路藩士)、ピエール瀧(北尾俊蔵、姫路藩士)
■その他/向井理柳沢吉保)、和田聰宏(田中衆三郎、隠密頭)、岡山天音(和泉屋若旦那、廻船問屋)、丘みどり(大野の妾)、斉藤暁(小野田真之、村人)、立川志らく(ナレーション)、他
公式サイト映画『引っ越し大名!』 公式サイト
制作日本(2019年8月30日公開)
時間120分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン2)

概要

  • 姫路藩主の松平直矩は幕府から国替えを命じられる。しかも減封である。松平直矩はこれまでにも国替えを命じられたことがあり、その時は引っ越しを仕切ってくれる奉行がいたから任せておけばよかったが、過労で死んでしまった。この「お国の一大事」に、まずは引っ越し奉行を決めなければならない。そこに「かたつもり」というあだ名の書庫番・片桐春之介に白羽の矢が立った……

雑感

  • 時代劇などでは正面切って描かれることはないが、藩が丸ごと引っ越すわけだから、お金も手間も、気持ちの上でも大変だろう。そこに焦点を当てたドタバタコメディ。コメディ部分はコメディ部分で面白かったが、ただのコメディではないところが「超高速! 参勤交代」との違いと言えばよいか。
  • 連れて行けない家臣を帰農させる、いずれ加増があった時に迎えに来る、という案が出て来た時、「その時になったら、もう武士には戻りたくない、という人が出てくるだろうな」「その時を待てずに死んでしまう人も大勢いるんだろうな」「でもそこまでは物語上、拾えないだろうな」と思っていたところ、ちゃんとどちらにも言及してくれて嬉しかった。最後、「全員」が戻って来て藩主に拝謁するシーンは感動した。
  • 引っ越しそのものが藩が潰れるかどうかという「おおいくさ」なのだから、力づくで邪魔しようとする人たちを登場させる必要はなかったと思う。派手に盛り上げるためにはチャンバラシーンが必要と判断したのかも知れないが、その割にチャンバラシーンはカッコよくなかった(その点「超高速! 参勤交代」のアクションシーンはカッコよかった)。高橋一生は「滅茶苦茶強い」という設定だったが、あまり強そうではなかった。

配役

  • ピエール瀧がいい仕事をしていた。そういえば彼が例の事件を起こし、多くの作品が、彼の登場シーンをカットしたり別の役者で取り直しをしたりしている中、「撮り直しはせずこのまま公開します」といっている映画作品があるな……と思っていたのが本作だったのか。その覚悟やよし。

監督

(2019/10/21 記)

上田慎一郎監督作品「イソップの思うツボ」

出演者によってその映画を観るかどうか決める、というのはよくやるが、監督で観るか観ないかを判断することはない。これまではなかった。が、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の次回作ということで、初めて監督名だけで観に行った。もっとも、役者に知っている人は誰もいなかったが。

題名イソップの思うツボ
監督・脚本浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢
出演■亀田家/石川瑠華(亀田美羽)、渡辺真起子(亀田美沙子、美羽の母)
■井桁家/井桁弘恵(兎草早織、タレント)、桐生コウジ(兎草信司、早織の父)、佐伯日菜子(兎草裕子、早織の母)
■戌井家/紅甘(戌井小柚)、斉藤陽一郎(戌井連太郎、小柚の父)
■その他/髙橋雄祐(八木圭佑、教師)、川瀬陽太(近藤、ヤクザ)、他
公式サイト映画『イソップの思うツボ』 公式サイト
制作日本(2019年8月16日公開)
時間87分
劇場TOHOシネマズ日比谷(スクリーン10)

雑感

  • 映画は一般に2時間前後の時間枠を取る。ざっとテレビドラマの2~3倍だ。これはどういうことかというと、テレビドラマの一話分と比較して、ぐっと深く掘り下げるか、たくさんの事件が起きるか、という違いになって表われる。
  • ところが本作は、それほど深く掘り下げられるというわけではなく、さらりと流れていく。さりとて、次から次へとどんどん事件が起きるのかというと、そういうわけでもなく、割とあっさり収束されていく。終わった時の率直な感想を一言でいうなら「え、もう終わりなの?」である。要するにスカスカなのだ。
  • 確かに87分という時間は普通の映画に比べてかなり短いが、90~100分程度であっても、濃密で、堪能した……という作品はいくらでもあるので、話自体が薄かったということだ。もう少しいろんなものをぶっこんでほしかった。
  • ストーリーに対する批判も多いようだが、それほど悪かったとは思わない。それなりに意外性もあったし、石川瑠華は可愛かったし。

配役

  • 紅甘(ぐあま)は内田春菊の娘で(俳優の貴山侑哉の娘と言った方がいいのかな)、ぐあまは本名だそうだ。

(2019/9/26 記)

バカッターのなれの果て?「インシテミル」(BD)

ブルーレイ視聴。以前(今確認したら9年も前だ……)見てつまんねーと思ったことは覚えているのだが、ツタヤでたまたま見かけたら、そのつまんねー映画を急に見たくなったので借りてきた。

過去記事

雑感

  • 9年前に見た時とほぼ同じことを今回も感じた。モニターの人たちは、一週間おとなしく過ごせば時給112,000円、一週間で2,000万円弱の報酬が得られると思っている。人を殺しに行くわけではない。いきなり人が死んだら普通は事故を疑う。モニター同士、殺されることを恐れたり、殺そうと思ったりするには、大きなきっかけが必要だ。それが西野の存在だったのかも知れないが、それだけでは弱い。
  • モニターの様子はネットで公開されており、かなりのアクセスを集めているようだ。建物やガードなどの設備の維持費、何よりモニターへの高額な報酬を払うため、莫大な資金が必要だ。以前見た時は、漠然と、お金持ちのスポンサーがいるのだろうぐらいに思っていたが、ネットでアクセスが集まると大きな利益が出るというのは、今なら当たり前。そうすると、主催者はYouTuberだろうか。不法なことをしているわけで、不特定多数の人に見られれば捕まる確率も高くなるけど、現実にも、バレたら大変なことになるのに犯罪的な行為をネットにアップし大学を退学になったり勤め先を首になったりする人があとを絶たないわけで、そういうバカッターのなれの果てか?
  • それにしても、これだけ大勢人が死んでいながら、警察沙汰にならないのがすごい。そのことに対して何の説明もない点もすごい。
  • 当時は石原さとみは今ほど人気はなく、自分も知らなかった。あまり印象に残らず、あとで石原さとみの名前に接するたび、「インシテミルに出ていたはずだけど、どの人だったか?」と思い出せないほどだった。今回改めてみると、確かに、性格にも翳りがあり、存在感の薄い役である。唇はぶ厚いが、現在ほど美人ではない。ただ自分の好みで言えば、今の石原さとみよりもこの頃の彼女の方が惹かれるものがある。

(2019/9/26 記)

天才数学者だそうだが……「アルキメデスの大戦」

題名アルキメデスの大戦
原作三田紀房
監督・脚本山崎貴
出演■数学者/菅田将暉(櫂直)
■航空主兵主義/舘ひろし山本五十六、海軍少将)、國村隼永野修身、海軍中将)、山崎一(藤岡喜男、造船少将)、柄本佑(田中正二郎、海軍少尉)
■大鑑巨砲主義/小林克也(大角岑生、海軍大臣)、橋爪功嶋田繁太郎、海軍少将)、田中泯(平山忠道、造船中将)、奥野瑛太(高任久仁彦)
■その他/小日向文世(宇野積蔵、戦艦長門艦長)、浜辺美波(尾崎鏡子、かつての櫂直の教え子)、矢島健一(尾崎留吉、鏡子の父・尾崎財閥社長)、笑福亭鶴瓶(大里清、大里造船社長)、角替和枝(料亭の女将)、木南晴夏(もしかして秘密を洩らした料亭の女か?)、他
公式サイト映画『アルキメデスの大戦』公式サイト
音楽佐藤直紀
制作日本(2019年7月26日公開)
時間130分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン9)

概要

  • 1933年(昭和8年)、山本五十六らは、これからの海軍に必要なのは航空母艦であり、巨大戦艦は不要と説くが、嶋田繁太郎らは大口径の主砲を搭載した巨大戦艦こそが日本軍の象徴であると考えており、対立。山本は、嶋田が平山に命じて設計させた戦艦の建造予算が低いことに注目し、不正の証拠をつかむため、帝国大学で天才数学者の誉れ高い櫂直に目を付け、協力させるが……

雑感

  • 抜群に面白い。笑えるシーンもいくつかあるが、それは本気で笑える。全体を貫いているのは重たい話であるが、うまくサラリと処理してある。冒頭の戦闘シーン(戦艦大和が撃沈されるシーン)は力が入っており、これだけでも見る価値がある。映画らしい映画であり、よくできた作品である。
  • これからの戦闘機は戦闘機が主役になる、と見抜いた山本五十六らは見事だが、大角海軍大臣嶋田繁太郎らは時代が全く見えていない。いつの時代にもこういう人が足を引っ張るのだなあと思いながら見ていたのだが、物語は途中で二転、三転する。
  • ひたすら戦争を避けるために、戦争で苦しむ人をこれ以上出さないために、ということだけ考えていた櫂直に対し、山本らは同調するふりをして次の戦争の準備も進めている。一方、平山忠道は、戦争は避けられない、問題はいつ戦争を終わりにするかだという。国が壊滅するまで戦ってはダメなのだと。ではそのためにどうする……? こうした問題の解決は、数学の問題のように一筋縄ではいかないことに直面した櫂直は初めて悩む。これが終盤のクライマックス。
  • 視聴者にも問いかける。1933年に生きていたら、何をすべきだったのか。戦争を避けるためにできることは? 戦争が避けられないとしたら?

配役

  • 角替和枝柄本佑の母)はこれが遺作。最後に親子共演できて良かったか。
  • 浜辺美波は(メークのせいか)老けて見えたが、まだ10代(19歳)だった!

(2019/9/24 記)

「ビブリア古書堂の事件手帖」(BD)

ブルーレイ視聴。

雑感

  • 野村・栞子パートの現代編はイマイチだが、夏帆回想シーンは素晴らしい、という感想は映画を見た時と同じ。
  • 野村周平が鴨居に頭をぶつけて、神野三鈴から「また? あんたよくぶつけるねー。でもうちの家系に背の高い人は誰もいないのに、なんでアンタはそんなに背が高くなったんだかねえ」と言われる印象的なシーンがなかった。絹子の浮気を立証する、重要なシーンなのに! もしかして、これは映画ではなく原作小説にあったシーンか?
  • とすると、回想シーンを見た僕ら観客は、絹子に何があったのかをわかっているが、大輔にとっては、単なる栞子の空想であって、何も根拠がないことになる。自分がひどく怒られた、というだけでは証拠としては弱いなあ。

ビブリア古書堂の事件手帖 [DVD]

ビブリア古書堂の事件手帖 [DVD]

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: DVD

(2019/9/18 記)

「コーヒーが冷めないうちに」(BD)

ブルーレイ視聴。

雑感

  • 時田数は、物語の前半では全く笑顔を見せない。新谷亮介が、彼氏いるの? と訊くと、彼氏どころか友達もいないと答える。昨年映画を見た時には聞き流していたが、彼女はこうしてずっと、自分は幸せになっちゃいけないと自分を押さえ続けて来たのかと思ったら胸に来るものがあった。
  • その彼女が変わったのは、母に会えたこと、誤解が解けたことも大きいだろうが、やはり新谷亮介との出会いなのだろう。彼女の心を溶かしたのは、なんといっても亮介なのだ。終盤、特に結婚して子供が産まれてから、ずっと笑顔でいる彼女を見て、本当に良かったなと思った。

(2019/8/23 記)

どこまでがフィクションなのか「新聞記者」

いろいろあって今年はこれまで全く映画が見られなかったが、先日の参議院選挙の時にも話題になっており、見てみたかった。今年初めての映画。

題名新聞記者
原案望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊)、河村光庸
監督藤井道人
出演シム・ウンギョン(吉岡エリカ、東都新聞の記者)、岡山天音(倉持大輔、吉岡の同僚)、郭智博(関戸保、吉岡の同僚)、北村有起哉(陣野和正、吉岡の上司)、松坂桃李(杉原拓海、内閣情報調査室官僚)、本田翼(杉原奈津美、拓海の妻)、長田成哉(河合真人、杉原の同僚)、田中哲司(多田智也、杉原の上司)、高橋和也(神崎俊尚、杉原の外務省時代の元上司)、西田尚美(神崎伸子、俊尚の妻)、宮野陽名(神崎千佳、俊尚の娘)、高橋努(都築亮一、神崎の後任)、他
公式サイト映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開
制作日本(2019年6月28日公開)
時間113分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン5)

雑感

  • 伊藤詩織さんの事件ぽい話やら、森友学園問題ぽい話やら、昨今話題の事件が割と具体的に(それとわかるように)取り入れられており、裁かれるべきと思われる人が裁かれず、しかもそれに同調するかのような人が少なくない「現実」を見ていると、ここで描かれているようなことは一概にフィクションだと言い切れない、これに似たようなことは実際に行なわれているのではないかと思わされる。なかなか後味の悪い映画だった(これは誉め言葉である)。
  • ただし、このような映画が製作され公開されている、少なくともその程度には今の日本は自由なのである、ということが確認でき、少し安心もした。
  • ラスト、吉岡記者はなぜあんなに焦って走ったのか、杉原は口を動かして音声が流れて来なかったけど何を吉岡に言おうとしたのか。よく意味がわからなかった。が、そのわからなさを含めて、不気味でよいエンディングだった。

リンク

新聞記者 (角川新書)

新聞記者 (角川新書)

(2019/8/20 記)

蒼井優が結婚

蒼井優がコメディアンの山里亮太が結婚したことを所属事務所を通して発表した。蒼井優は33歳、山里亮太は42歳。6月3日に入籍済みで、交際期間は約2ヵ月らしい。2ヵ月はちょっと額面通りには受け取れないけど。

川栄李奈が結婚

2019年5月17日、川栄李奈廣瀬智紀との結婚および妊娠を発表(入籍日は不明)。24歳。

(元)AKBで役者稼業の人は大勢いるが、川栄李奈はずば抜けてうまい(「嘘を愛する女」の心葉役はすごかった*1)。希代の注目株である。

若いのにもう結婚かと驚くが、24歳は早過ぎるということはない。アイドルも元アイドルも若いうちにどんどん結婚したらいいと思う。

*1:2018年に見た映画だが、この記事を書いている2020年5月19日現在、まだ感想を書いていない……。書かなきゃ……。

高橋みなみが結婚

令和初日となる2019年5月1日、元AKB48でタレントの高橋みなみが一般男性と結婚した。2日に自身のブログやインスタグラムなどのSNSで公表。高橋みなみは28歳、夫は15歳上。

元AKBとしては前田敦子篠田麻里子に続く結婚、だという認識でいいのかな?

映画「進撃の巨人(前篇)」に出演しているというが、記憶なし。もっとも、この映画自体、記憶から抹殺したいと思っているから、致し方ないが。

リンク

(2020/9/22 記)

「アナと雪の女王」(DVD/BD)購入

ピエール瀧が3月12日にコカインを使用したとして逮捕された影響で、もしかして入手できなくなったり声優を差し替えられたりする事態を避けるため、買っておくことにした。同じ理由で「シン・ゴジラ」も購入したいと思っているが、まだ決意に到っていない。

アナと雪の女王」の映像ディスクはDVDとBD(ブルーレイディスク)がセットになっている。このやり方はうまい、と思った。時代的にちょうど端境期でもあったが、リリース時(2014年7月)はまだブルーレイドライブを持っている人は少数派であったろう。しかしいずれ購入することは間違いない。その時にDVDで我慢する必要も、BDを買い直す必要もない、というのは買う側にとってはありがたいことであったろう。

同時に、この映像ディスクはそれなりに売れるだろうが、BDで売れたとなれば、歴史に名を残すことができる、という計算もあったに違いない。実際、BD史上初のミリオン、初のダブルミリオンを達成した。

結局、2014年の売上げは226.9万枚で、ビデオ、レーザーディスク、DVD、BDを含めた全映像作品を通じての年間売上げ歴代1位を達成したが、DVDの過去最高は「千と千尋の神隠し」の203.9万枚。BDの過去最高は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で45.0万枚とのことだから、DVDは僅差だったがBDは一気に数字を塗り替えたことになる。

なお年間ではなく通算の売上げ歴代一位は「千と千尋の神隠し」の240.3万枚だったが、これも2015年9月に塗り替えた由。

(2019/9/1 記)

「二つの祖国」(テレビ東京)

タイトル

  • 「二つの祖国」

放送日

  • 2019年3月23日、24日

概要

日本とアメリカ、二つの国の狭間で家族の絆を引き裂かれ、涙の別れを経ながらも未来を信じ、激動の時代を逞しく生き抜いた3世代64年の愛の物語(公式サイトより)

出演者

天羽家

井本家

田宮家

  • ムロツヨシ(チャーリー田宮)
  • 橋本マナミ(小田万里子、チャーリー田宮の妹)
  • 根岸季衣(小田千代)

その他

あらすじ

アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。職場の同僚・梛子は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮と交際しており、賢治は二人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミーと結婚した。

だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七、母・テルら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが……。

日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは……!?(公式サイトより)

(2022-03-25 記)


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