窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

★洋画

不可能の反対は挑戦「42 −世界を変えた男−」

ジャッキー・ロビンソンがいなければ、野茂もイチローもいなかった。今年最高の一作かな、と思ったが、リストを見返すと、「アルゴ」あり「ラストスタンド」あり「終戦のエンペラー」あり……。とにかく、面白かったことは間違いない。 題名42 −世界を変えた男…

エンターテイメント!「グランド・イリュージョン」

派手なショーは見ているだけで楽しい。 題名グランド・イリュージョン(原題:NOW YOU SEE ME) 監督ルイ・ルテリエ 出演ジェシー・アイゼンバーグ(ダニエル、フォー・ホースメンのリーダー)、ウディ・ハレルソン(メリット、フォー・ホースメンのメンタリ…

超能力に目覚めたら……「クロニクル」

高校生の男の子が超能力に目覚めたら、まず何をするか。スカートめくりである(笑)。古今東西変わることのない真理なのだ。 題名クロニクル(原題:Chronicle) 監督ジョシュ・トランク 出演デイン・デハーン(アンドリュー・デトマー)、アレックス・ラッ…

ロバート・レッドフォード監督「ランナウエイ」

追われる者は、追う者の手をすり抜けて逃亡する。こうした作品群はなんと呼べばいいのか。 題名ランナウエイ/逃亡者(原題:The Company You Keep) 監督ロバート・レッドフォード 出演ロバート・レッドフォード(ジム・グラント、弁護士/ニック・スローン…

誰も私のそばにいてくれない「ダイアナ」

主役の人は故・ダイアナ妃にそっくり(なんだろう、多分)。 題名ダイアナ(原題:Diana) 監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル 原案ケイト・スネル「Diana: Her Last Love」 出演ナオミ・ワッツ(ダイアナ)、ナヴィーン・アンドリュース(ハスナット・カーン…

真実は何か「トランス」

非常に面白かった。 題名トランス(原題:Trance) 監督ダニー・ボイル 出演ジェームズ・マカヴォイ(サイモン、競売人)、ロザリオ・ドーソン(エリザベス、催眠療法士)、ヴァンサン・カッセル(フランク、ギャング)、他 公式サイトダニー・ボイル監督最新…

海外でも取り違え事件が「もうひとりの息子」

題名もうひとりの息子(原題:Le fils de l'Autre) 監督ロレーヌ・レビ 出演ジュール・シトリュク(ヨセフ)、エマニュエル・ドゥボス(オリット、ヨセフの母)、パスカル・エルベ(アロン、イスラエル国防軍大佐/ヨセフの父)、マハディ・ザハビ(ヤシン…

女同士の争いが殺人事件に「パッション」

題名パッション(原題:Passion) 監督・脚本ブライアン・デ・パルマ 原作フランス映画「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(2010年)のリメイク 出演レイチェル・マクアダムス(クリスティン、広告代理店の重役)、ノオミ・ラパス(イザベル・ジェームズ、…

カネを取って見せる作品か!?「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」

一日2本、オードリー・ヘプバーンとマリリン・モンローはいい組み合わせだと思った。上映時間の妙で、ちょうどそうした組み合わせが可能だったことに感謝した。が、2本目は全くの期待外れだった……。こうした作品を劇場で見せる意図はどこにあるのだろうか。…

ラブコメディ「麗しのサブリナ」

「パリの恋人」に続くデジタル・リマスター・ヘプバーン第二弾。本作は「ローマの恋人」に続く作品。 題名麗しのサブリナ(原題:Sabrina) 監督ビリー・ワイルダー 原作サミュエル・テイラーの戯曲「サブリナ・フェア」 出演ウォルター・ハンデン(オリヴァ…

巨匠の制作でも詰まらないものは詰まらない「オン・ザ・ロード」

ずっと観たかったのだがなかなか都合がつかず、ようやく終了間際に観ることができた。……詰まらなかった。詰まらない(自分には合わない)作品であることを、直接確認できたのは、良かったけど。 題名オン・ザ・ロード(原題:On the Road) 監督ウォルター・…

こういう映画が観たかった「ウルヴァリン」

封切と同時に観たかったのだが、種々の事情で果たせず、結局今になってしまった。が、観られて良かった。こういう映画が観たかった。 題名ウルヴァリン:SAMURAI(原題:The Wolverine) 監督ジェームズ・マンゴールド 出演ヒュー・ジャックマン(ローガン、…

風景が美しい「ルノワール 陽だまりの裸婦」

映し出される自然の美しさは、ルノワールならずとも絵に描きたくなる。こういう風景が大画面で観られるのも映画の醍醐味のひとつだ。 題名ルノワール 陽だまりの裸婦(原題:Renoir) 監督ジル・ブルドス 出演ミシェル・ブーケ(オーギュスト・ルノワール)…

ヴァンパイアの世界でも男尊女卑「ビザンチウム」

夜、劇場へ行ったらチケット売り場に列ができている。自分の番になって買おうと思ったら、席はほぼ一杯。開演までまだ10分以上あるのに。既に封切されて一週間以上経つし、それほど人気なのかな……。「お会計1000円いただきます」「ちょ、せ、せんえん!? あ…

デジタル・リマスターで蘇るオードリー・ヘプバーン「パリの恋人」

題名パリの恋人(原題:Funny Face) 監督スタンリー・ドーネン 出演オードリー・ヘプバーン(ジョー)、フレッド・アステア(ディック、カメラマン)、ケイ・トンプソン(マギー、ファッション誌編集長)、ミシェル・オークレール(フロストル教授)、他 制…

ジョディー・フォスターが黒い権力者「エリジウム」

今月15本目。今年75本目。 題名エリジウム(原題:Elysium) 監督・脚本ニール・ブロムカンプ 出演マット・デイモン(マックス・ダ・コスタ、余命5日)、アリシー・ブラガ(フレイ、マックスの幼馴染・看護婦)、ディエゴ・ルナ(フリオ、マックスの友人)、…

「大統領の料理人」の料理を食べた

映画「大統領の料理人」のタイアップ企画で、劇中で紹介された料理を実際に食べさせてくれるお店があるという。映画館で4軒紹介されていた。21日は映画を観終ったあと、その中で映画館に比較的近く、かつ、価格も手ごろっぽい一軒で食事をすることにした。お…

フランス初の女性の宮廷料理人は2年で挫折「大統領の料理人」

題名大統領の料理人(原題:Les saveurs du Palais) 監督クリスチャン・バンサン 出演カトリーヌ・フロ(オルタンス・ラボリ)、ジャン・ドルメソン(大統領)、他 公式サイト映画『大統領の料理人』公式サイト 制作フランス(2013年9月7日日本公開) 劇場…

どうすればよかったのか「黒いスーツを着た男」

アラン・ドロンの再来といわれるラファエル・ペルソナ主演作品。本日2本目。 題名黒いスーツを着た男(原題:Trois mondes) 監督スティーブン・ソダーバーグ 出演ラファエル・ペルソナ(アラン)、クロチルド・エム(ジュリエット、事件の目撃者)、アルタ…

予想外にドキドキ!「サイド・エフェクト」

スティーブン・ソダーバーグ監督引退作品と銘打たれているが、このあとにもう一作「恋するリベラーチェ」がある(日本公開は11月1日)。スティーブン・ソダーバーグは「セックスと嘘とビデオテープ」(1989年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを史上最年少…

アメリカ人はビジネスを、フランス人は……「タイピスト!」

題名タイピスト!(原題:Populaire) 監督レジス・ロワンサル 出演デボラ・フランソワ(ローズ・バンフィル、秘書)、ロマン・デュリス(ルイ・エシャール、ローズの雇い主)、ショーン・ベンソン(ボブ・テイラー、エシャールの友人)、ベレニス・ベジョ(…

ルーズベルトの素顔は不倫野郎だった。「私が愛した大統領」

題名私が愛した大統領(原題:Hyde Park on Hudson) 監督ロジャー・ミッシェル 出演ビル・マーレイ(フランクリン・ルーズベルト(FDR)、第32代大統領)、エリザベス・ウィルソン(サラ・ルーズベルト、フランクリンの母)、オリヴィア・ウィリアムズ(エ…

設定がイマイチ、ストーリーもイマイチ「アップサイドダウン」

設定がイマイチ、ストーリーもイマイチ、何より主演女優がイマイチ、といっては失礼かな。 題名アップサイドダウン(原題:Upside Down) 監督フアン・ソラナス 出演キルステン・ダンスト(エデン・ムーア)、ジム・スタージェス(アダム・カーク)、ティモ…

これがスタートレックか「スタートレック」

スタートレックを知らない。高校生の頃、英語圏の人の物の見方・考え方を理解するためには、バックグラウンドとして第一に聖書、第二にマザーグースを知らないと……などと言われたものであるが、それと同様に、あるいは、それ以上に必要なレアリア(背景知識…

久々のIMAX 3D「マン・オブ・スチール」

スーパーマンを知らない。スーパーマンの地球での仮の姿はクラーク・ケントと言い、デイリー・プラネット社に勤める新聞記者である……という程度の知識はあるが、これは数多あるパロディ作品のおかげであり、オリジナルの漫画・ドラマ・映画は全く見たことが…

これがハリウッドのロボットかー。「パシフィック・リム」

このような作品があることには全く注目していなかったのだが、karigariさんが「「パシフィック・リム」感想―これぞ怪獣vs巨大ロボットのリアリズム映画だ!」(ときどき休みます、2013/08/30)で激賞しておられたので、急に観たくなった。 題名ホパシフィッ…

すごく面白かったけどリアリティはちょっとね「ホワイトハウス・ダウン」

公開2日目にして土曜日のせいか、開始15分くらい前に行ったのにほぼ満席で、前から3列目の端の席しか取れなかった。まあ、混んでいるのは良いことだ。 題名ホワイトハウス・ダウン(原題:White House Down) 監督ローランド・エメリッヒ 出演チャニング・テ…

感動した……「終戦のエンペラー」

ようやく見られた。まだ公開してから三週間も経っていないし、大作だし、ちょうど終戦記念日でもあるし、先週の週末ランキングでも堂々10位にランクされているのだが、早くも上映回数が絞られてきている。だから観たくても観られなくなってしまうんだよ。新…

笑って泣いて、……そして哀しい「31年目の夫婦げんか」

題名31年目の夫婦げんか 監督デヴィッド・フランケル 出演メリル・ストリープ(ケイ、妻)、トミー・リー・ジョーンズ(アーノルド、夫)、スティーヴ・カレル(医師)、他 公式サイト映画『31年目の夫婦げんか』公式サイト 制作USA(2013年7月26日日本公…

宇宙船のドッグファイトは見ごたえあり「オブリビオン」

ようやく見られた。公開から一ヶ月以上経つが、まだあちこちでやっているようだから、そこそこ人気作なんだな。 題名オブリビオン(原題:Oblivion) 監督ジョセフ・コシンスキー 出演トム・クルーズ(ジャック・ハーパー、監視員)、アンドレア・ライズボロ…